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依頼人はお金以外にも今回は手紙が入っていたと手紙をおじさんに見せる。私もおじさんの肩ごしから見てみると、
『二千五百万払い 終わりました。
引き替えに いただきに参ります』
おじさんがどういうことか依頼人に聞くが2人とも分からず頭をひねっている。うーん。二千五百万も引き替えに貰うものかあ……。額が大きすぎてピンとこないや。
えへへ……。私が無い頭で考えていたら、コナンくんが、
「ねえ、おじさん！どうしてこの箱にはシマ模様が入っていないの……？」
「シマ模様？」
バーコードか！？とおじさんはハッと気づく。確かによくみると、バーコードは無い。そればかりか……
「たしかに、コナンくんの言う通りだし……それに、ねえ、このおもちゃ最近おもちゃ屋とかでみないよ。箱自体傷んでるみたいだし……」
箱を手に取ってしげしげとみる。
「そういえば、送られてきた時からキズがついていたり、中には壊れたりしている物もありました……」
依頼人も混乱して焦った声になる。無理をして少ないお金でプレゼントをしていたのか……と。ただおじさんは、二千五百万もの大金を支払うことができるから、おそらくかなり前から買って送りつけていると結論を出している。ならばなぜ？おじさんはイタズラでしょう……とのこと。んー……イタズラねぇ…………
私は隣にいる蘭にも話を聞こうと、チラッと蘭をみると何やら考え込んでいるみたい。蘭もなんだかんだ言って探偵の娘なのね。話かけるのはやめておこう。コナンくんは言わずもがな……おい、高校生探偵が出てるぞ！
おじさんはただのイタズラだから気にするなと依頼人(小川さんというらしい)に声をかけるが、小川さんの顔色は晴れない。送り主が分からなければ対応のしようが無いのだ。差出人の名前も住所もデタラメとなると、手がかりは今回入っていた手紙だけ。
「この、送り主小川さんから何か貰おうとしてるんじゃないの？ほら、読みようによってはそうとれなくもないよ……」
コナンくんがおじさんの肩ごしに手紙を見ている。
「あっ……本当。コナンくんの言う通りだ……」
私もコナンくんを挟んだような格好で手紙をもう一度見てみる。おじさんが、小川さんに高価な物が無いか聞くと、病院に祖父から譲り受けた絵がそれぐらいの金額になる。おじさんはそれをあなたから売ってほしいためにご機嫌とりに息子さんに毎月プレゼントを送ってる！と自信満々。えー……そんなことある？
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作者名：久春 | 作成日時：2023年11月23日 12時
