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「新一くんがいなくなったの、黒づくめの人たちの後を追ったから。新一くんの好奇心で追いかけたんでしょ?そこで、たぶんなにかの取引を見ちゃったんだ。それで口封じに……おそらくなにかの薬を飲まされたか打たれた……それでそんな姿になった。さあ、どこか違うかしら?平成のホームズさん?」
ふふんと得意げな顔をしてコナンくんを見下ろす。
「な、なに言ってるのさ。Aねえちゃん。ボ、ボクそんなの知らないよ?」
あくまでシラを切り通すつもりらしい。ふーん。なるほどね。
「そう……そうくるの。じゃあ、私も勝手にさせてもらう。私、黒づくめの人たちを追うわ!」
「はあ!?な、なんで……」
「だって!!新一くんは彼らを追いかけて行方不明になったんだもの。きっとその人たちがなにかを知ってるはず。松田さんや伊達さん、ついでに萩原さんにも協力してもらって探し出してその人たちから新一くんの居場所を聞き出す!」
ふん!と拳を握って心を決める。そうと決まれば早速行動だ。松田さんへ電話をかけようと事務所の受話器に手を伸ばそうとしたら…………
コナンくんはガシガシ頭をかいて……
「ったく。まいっちまうぜ。Aにバレちまうとはな」
あの懐かしい新一くん口調になった。
「じゃ、じゃあやっぱり……」
「ああ。オメーの言う通りだ。」
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作者名:久春 | 作成日時:2023年11月23日 12時