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「お、沖野ヨーコ!?」
おじさんは急いで支度を整えている。
(それにしても、やっぱりアイドルって顔ちっちゃ……。スタイル抜群だし……)
私は横目で沖野ヨーコをみる。ステキ。
「誰かに監視されている……!?」
ヨーコさんの誰かに監視されてて怖くて不安という依頼に即OKして、早速部屋に向かい捜査することに。
「ねえ!お父さん!わたしたちも行っていい?アイドルの部屋って気になるもん!ね?いいでしょ?」
「来てもいいが仕事の邪魔はするなよ……」
「やったあ!蘭ありがと!コナンくんも一緒に行こうよ」
「う、うん……」
ヨーコさんのマンション25階に着く。
「わあー……」
夜景がキラキラしてて綺麗だった。窓から見える景色に心奪われていたら、
ヨーコさんが玄関を開ける。だが、様子がおかしい。部屋に入らず後ずさっている。なんだなんだとみんながヨーコさんに近寄っている。私もみんなの後に続こうと近づいて部屋の様子を見ようとした途端……
「A、近づくな!!!」
「え」
「「きゃああああ」」
蘭とヨーコさんの悲鳴。蘭に警察を呼ぶように指示するおじさん。連絡に行く蘭。だけど私は、私だけはその場から一歩も動けなかった。
コナンくんの、いつもと違うまるで――そう、まるで
「どうしたの?A?」
警察と連絡が取れた蘭が戻ってきたが、まったく動かない私を不審に思い、声をかけた。
「う、うん……ねえ?蘭……ヨーコさんの部屋……」
部屋の様子を知らない私がおそるおそる尋ねると
「男の人がね、亡くなってるの。背中が血まみれで……」
「血まみれ…………」
想像して顔が青くなる。スキー教室であった初めての事件……あの時見た遺体が強烈に脳裏に残り、それ以降血まみれの遺体は苦手になった。新一くんと一緒に事件現場に行く時も血まみれ遺体の時は新一くんの後ろに隠れるか現場から離れて規制線の外にいるかのどっちかだった。それでも律儀に事件現場に連れて行く新一くんは新一くんだけど、ついて行く私も私…………
そんな私の事情を知ってるのは新一くんだけ…………
(コナンくんは新一くんとどんな関係なの?まさか――まさかね…………)
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作者名:久春 | 作成日時:2023年11月23日 12時