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コナンside
オレの体が小さくなって蘭の家に居候してから3日……黒づくめの情報はいまだに入ってこない。まあ、当の探偵が、
「ヨーコちゃーん♡ゴーゴーレッツゴー、ヨーコ♡フレー、フレー、ヨーコ♡」
これじゃダメな大人の見本だな…………
「ちょっと外に遊びに行ってくるね……」
こちらの話を聞いてないおっちゃんに一言告げて事務所を出る。
阿笠博士の家に行っておっちゃんのヘボ具合に呆れてるが、博士からはオレの正体が工藤新一だとバレてないか念を押される。
「分かってるよ!オレだけじゃなく、オレの周りの蘭やA、おっちゃんにまで危ないってことだろ?」
「蘭くんとAくんといえば、昨日もウチに――――」
――――――
「どうしよ!博士!新一、今日も学校に来てないの!家にも帰ってないし、わたしと遊園地に行った日から……」
「蘭……。ねえ博士、どうしたらいい?」
2人は不安そうな顔をして博士をみる。
「ど、どうしたらって……」
博士はそんな2人の様子に困惑している。
「あの日、新一、黒づくめの人を気にしていた。もしかしたらあの後あの人たちに……」
「それなら、松田さんたちに連絡してみようよ!何か分かるかも!」
善は急げと2人が駆け出そうとするのを、博士は必死に2人を引き止める。
「ま、待つんじゃあ。新一のことじゃあ、なにか変な事件に首をつっこんでおるんじゃろ。どーせひょっこり帰ってくる。2人とも心配無用じゃ」
「「うん。そうだね」」
ほっとしたような顔で2人ともうなずいていた。
――――――――――――――――――
(蘭、A…………。あいつら家じゃそんなそぶり全く見せてなかった)
早く元の体に戻ってあいつらを安心させてやらないと……
そんな時博士が取り出したのが、『蝶ネクタイ型変声機』老人・子供・男も女も色んな声が出せる便利道具。
博士には犯人を捕まえられるようなメカを依頼するが、とにかくあの“迷探偵”を“名探偵”に仕立て上げる。
――――
蘭と事務所にいたら、コナンくんが帰ってきた。
「おかえりー」
おじさんは相変わらずヨーコちゃんのテレビを見ている。(無精髭で髪はボサボサ……だらしないなあ……)
そんな時、事務所のチャイムが鳴る。おじさんが出て今日は閉店だと追い返しているが……様子がおかしい……
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作者名:久春 | 作成日時:2023年11月23日 12時