【工藤新一夢】もう一度あなたに 2 (ページ12)

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「コナン！ボクの名前は江戸川コナンだ！」
「コナン？変な名前ねー……」
蘭の率直な意見に同意。父親がコナン・ドイルのファンらしくこんな名前つけたと…………

「なーんか。そのお父さん、新一くんみたいだね。あいつも子どもができたらそんな名前つけるのかな」
「まっさかー」
と蘭と笑って話すが、コナンくんは苦笑いしてる。馬鹿にしてごめんね。いい名前だよ。うん。
蘭は本来の目的である新一くんの居場所を聞くが、新一くんは用があるから外に行ったらしい……

「なんですって！？用があるならちゃんと一言言ってくれればよかったのに……あんにゃろ。戻ったら覚えておきなさい！」
メラメラ怒りがまた復活してくる。コナンくんはビクッとしているが、博士が突然――

「蘭くん！しばらくこの子を君の家で預かってくれんかの？」

博士の突然の提案に驚く私たち。蘭はお父さんに聞いてみないとと話すが博士は強引に話を進める。

「いいの？蘭」
「うん……ね、Aもお父さんを説得してくれる？」

どうやら、蘭はコナンくんを気に入ってしまっているらしい。蘭が決めたことだし、同居の身ではNOとは言えない。いいよ。と蘭には返事をする。言えないんだが……私はチラッとコナンくんを見る。何やら博士とコソコソ内緒話している。

そのコナンくんの姿がなぜか新一くんに重なって見えてしまう私はどこか病気なんだろうか

新一くんの家からの帰り道、夜空は星が出て三日月が雲の隙間からみえている。
蘭はコナンくんと手をつないでおり、私はコナンくんの隣で手を後ろに組んで歩く。
蘭とコナンくんは好きな子の話をしている。今日は色々あったなぁと考え事をしていたら――

「ねえ、A。Aはさ、好きな子いる？」
「んえ？好きな……子……」
なんか隣のコナンくんからの視線がビジバシ刺さるように感じて痛い気がする……たぶん。