沖田くん、俺の妹を貰ってくれない？((

貰ってくれ 32 ページ36

〜Side 銀ちゃん〜

「旦那ァ！！！」

俺はいつもとは違うように、ドタバタと玄関へ走った。
目的はAを見つけるため。

「総一郎くん！！何か見つかった！？」

「いや、まだ分からないでさァ。断定できやせん。」

その言葉に絶望した。
でもよ、断定できないだけで可能性はあるって話だ。
その可能性に賭けよう。

「何が分かった？」

「俺の憶測が合っていれば、Aを攫ったのはやっぱり高杉でさァ。あと分かるのは、サーモンピンクの髪の毛が落ちていた事。」

サーモンピンクの髪。
俺の知ってる中でソイツは2人だ。
神楽と、その兄の神威。

だが、神楽はAを危険な目に合わせる事は絶対にしねぇ。
それに神威は春雨だ。

高杉率いる鬼兵隊と手を組んでても異常はない。

「あと、Aの部屋に落ちていた何らかのカス。Aが煙管や煙草を喫わねェなら、やっぱり1人しかいねェ。」

「そしてもう1つ。アイツら自爆してくれたんでさァ。このメモを見てくだせェ。」

総一郎くんが俺に見せたメモ。
それには、


『あらしふく
おとにきく
ちぎりきな
むらさめの''
ひさかたの
ん
ゆめのかよひ(い)じ
いにしえの』


と書いてある。
そうか、百人一首か。

これは上の句と下の句を答え、それを繋げれば回答が出る。
見事に''高杉晋助''ってあるじゃないか。

「あァ。高杉の仕業だな。総一郎くん、鬼兵隊と春雨は手を組んでるって考えで良いと思う。居場所が分かり次第、教えてくれ。俺たちも動き始める。」

コクリ、と頷いた総一郎くん。
全力疾走して玄関から出て行った。

「銀ちゃん。」

「Aさんは誰に攫われたんですか？」

背中だけで受け取るアイツらの声。
落胆してんだな。

「高杉だ。」

「高杉さんがですか！？一体何のために！？」

そしてもう1つ。
神楽を落胆させかねないが。

「それと神威だ。」

「神威ッッ！！アイツッッ！！！」

案の定、怒り出した神楽。
もうすでにパックジュース(中身入ってる)をつぶした。

「居場所がわかり次第、俺たちも動く。覚悟しておこうな。」

社長椅子の座についた。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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