あたしは稲荷崎のマネには向いていない

こんこん3 ページ3

あたしは小さい頃からずっとバレーをやっていて、前の学校ではリベロを務めていた。

今さらバレー以外のスポーツなんてやる気にならない。バレーさえできればあたしの人生は潤うって言っても過言ではないくらいあたしはバレー一筋なのだ。


「そっかあ残念や〜。この学校のバレー部は人気やからね〜！体育館なんてよく女子で溢れ返ってるし笑」


「へ、そんな溢れるほどバレー部人気なの？？！」

体育館が女子で溢れるってどんだけ女子バレー部盛んなの？？？！
これはもしかしてレギュラー争い厳しい？？？なにそれ燃えるじゃないか！！


「この学校は強豪やからね〜！全国にも行ってるし。まあ行くだけ行ってみ！」


全国！！！そうか！！そうなのか！！
よし行こう！すぐ行こう！

リュックを背負い、机の横にかけていたジャージの入った手提げを掴む。

「よしまずはジャージに着替えなきゃ！それじゃ唯一ちゃんまた明日！！テニス頑張ってね！！」



きっと飛び入りでも参加させてくれるだろう！わーい引っ越してきて初のバレーだひゃっほーーい！！


唯一ちゃんに手を振って速攻教室を後にした。









「え、なんで男バレを見るのにわざわざ着替えるん…？？」

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