こんこん1 ページ1
ここは稲荷崎高校体育館。
部活の準備をするため、各自役割分担をしながら倉庫から支柱やネットを運んでいく。
「サム、そっち側持ってや」
「おー」
片割れである治に支柱の反対側を持たせ、コートまで持っていく。
別に一人で持とうと思えば持てるが、万が一落としたら危険なため支柱は二人で持つという決まりになっている。
前に体育館に一番乗りだった時に一人で運んでいたら後からきた北さんに見つかって「ルールが何のためにあると思ってんや」って怒られた。怖かった。
コートの準備を終え、次は準備体操を始める。その後はウォーミングアップを兼ねて全員10本サーブをするのがいつもの稲荷崎バレーの流れだ。
俺はいつも通りにサーブを全力で叩き込む。たまに周りから「初めからそんなに飛ばすな」と注意を受けるがそんなの知らん。ウォーミングアップだろうとなんだろうとバレーで力を抜くなんて絶対に嫌や。
ボールを上へ投げ、走りこむ。
床を蹴り上げ、腕をボールに向かって振り下ろす。そしてボールが手のひらに当たるその瞬間、、
ガラガラッ！！！
「お願いしまーーーす！！！」
突如勢い良く開くドアと女子生徒の大声が体育館に響く。
一瞬にしてそちらに気を取られた俺は、
「あ」
あろうことかその女子生徒の方に向かってサーブをう打ち込んでしもうた。
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藍(プロフ) - すっごい面白いです！！！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4b688eaeb2 (このIDを非表示/違反報告)
桜空 - え、ちょー面白いですけど！？あなたは神ですか！？最高です！更新頑張ってください！！！ (2019年3月15日 0時) (レス) id: fcb91909ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もらん | 作成日時：2019年3月14日 23時
