好きな人から恋愛相談をされています�◆攀榻辧�

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もうこんな自分が嫌だ。


こんな姿をこれ以上侑に見られたくない。







「あつむ、はなして、」





「離さん」





「侑！」









「Aなんや」







「…は？」



なにが？









侑の腕が少し緩み、少し身体に距離ができる。





そして、侑はあたしの顔を真っ直ぐに見つめる。









「俺が好きなんはAやねん」









「…え、？」









"俺が好きなんはAやねん"






侑の言葉が頭の中で反響する。








待って、…え？



わけがわからず、侑の顔を凝視する。







「な、なにを言って、」



「好きや」



「ッ、いやだから、」



「Aが好き」



「まって！！」






侑の口を手で覆って無理矢理黙らせる。





何を言ってんだこの男は。

どういうことだ。

どうしてそうなった。








驚きのあまり先ほどまでの涙が嘘のように止まった。今は心臓の動きの方が尋常じゃない。








侑の口を覆っていた手を掴まれ、口から外される。




「A、」




「待ってなんなん、ほんま意味わからん、だって、あんたは、あたしのことなんて、え、いやいやわからん、どないなっとんの」




頭の中がぐるぐるする。







侑があたしを好き？






そんなことがある？









いやいや人生そんな甘いわけがない







てことは、これは、そう、つまり、







「幻聴か」


「幻聴ちゃうわ」


「じゃあ夢…イダダダッ千切れる！！ほっぺ千切れる！」





なぜかいきなり侑に頰を思い切り抓られる。半端なく痛いため急いで頰から侑の手を引き剥がす。




「何すんねん！！」



「お前がアホなことぬかすからやろ！！夢でも幻聴でもないかんな！」



「夢でも幻聴でもないんやったらなんやっちゅうねん！！！」



「現実やろが！！！」




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