＊ ページ21
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「侑！！」
「…げ」
「ちょっと話が…、って！ちょお待てや！！通り過ぎんなや！！」
「ぐえっ、」
そのままあたしを素通りしようとする侑を後ろから
鞄を掴んで引き止める。
素直に話を聞いてもらえるとは思ってなかったがそんなに嫌か！
「離せゴラ！！」
「離したらあんた逃げるやろが！」
「俺はお前に用なんかない！！さっさと帰れ！」
「あたしは用があるんや！」
「そんなん知るかっ、…てオイ！！待てお前ら！！なんで先行くんや！！！」
あたしたちを置いて先に帰ろうとするバレー部員たちに対し侑が叫ぶ。
侑の声に対し治くんが振り返る。
「いい機会やん。ちゃんと二人で話し合ったがええよ」
「そ、そんなんサムに関係ないやろ！」
「はあ、これだからポンコツは」
「おいコラ今何つった！！」
「ポンコツにポンコツ言うたんや。お前今日のプレーはなんや？つまらんミスばっかしよって。人格ポンコツの暴言クソ豚のくせして、バレーまでポンコツとかそんなん豚以下やわ。豚に謝れ！」
「誰が豚以下やねん！！しばくぞゴラ！」
「豚に昇格したいんやったらちゃんと話し合ったがええ。てことで俺らは先帰っから」
「あ、おい待てサム！！！」
そしてそのままバレー部の人たちは校門を抜けて帰っていった。
「くっそサムの野郎…」
そして校門に残されたあたし達二人。気を遣ってくれた治くんに今度ちゃんとお礼を言わなければ…。
バレー部の人たちに置いていかれやっと堪忍した侑はゆっくりとあたしの方へと振り返る。
「…なんやねん。俺よりサムと帰ればええやろ」
「あたしはあんたに話があんねん」
「なんや、俺はお前とサムの恋路なんて絶対応援せえへんからな。協力とかなら他当たってや」
「だから、昼も言ったけどあたし治くん好きなわけやないかんな？てか治くんと喋ったん今日が初めてやし」
「…」
「なんやその疑いの目は。まあええわ、治くんと話してた内容も追い追い説明すっからとりあえずどっか移動しようや」
侑はまだ納得のいかないというような顔だったが、後ろから背中を押し、とりあえず歩かせる。こんな学校の目の前じゃ落ちついて話もできない。
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Mutk(プロフ) - 語彙力皆無でもう何も伝えられないのですが、この作品に出会えて良かったです。宮侑がこんな恋愛をしていたら、って考えるととっても幸せになれました。ほんとに、ありがとうございます。 (2021年8月12日 9時) (
レス) id: 55e19ab55c (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - バカからのリクエストなんですが、夢主ちゃんとあつむの将来とか書いてほしいです！ここからのリクエストって良いんですかね、、、 (2020年6月9日 15時) (レス) id: 5c5bcab0c3 (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - なんでひとり一票しか入れられないんだろ…星連打したい…！！この作品を作ってくれてありがとうございます！！ (2020年2月22日 14時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめらー - 完結おめでとうございます！侑とのイチャイチャ楽しみに待ってます！更新頑張ってください (2019年10月18日 21時) (レス) id: de3c7d3997 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめらー - 間違えましたスイマセン (2019年10月18日 21時) (レス) id: de3c7d3997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もらん | 作成日時：2019年9月16日 16時
