理想 ページ6
ゴクウブラック｢私の理想について話す前に貴様に話すべきことがある。神というのは私のみではない。人間の中にも生きることに成功した者と反対に落ちこぼれがいるように、私は神の中で落ちこぼれのような立ち位置であるのだ｣
神様の中の落ちこぼれ……？
ゴクウブラック｢私くらいのレベルの神の領域は創造と破壊、それぞれに分かれて本来は役目を果たしている。私は創造に値する界王神というものであった、否、そうなるはずであった、という方が正確か｣
『界王神…様』
私が今まで聞いたことがないような名の神様だということは確実である
ゴクウブラック｢私は界王神の見習いであった。これまで数々の星の生命、時の流れ、それ以外にも数しれぬこの世界についての全てを知った。そんな中で創造の神という立場において私はひとつの疑問を抱くようになった。人間についてだ。｣
『人間…ですか』
ゴクウブラック｢その事については私の理想とする世界を目に焼き付けてもらってから語ることにしよう。さぁ、着いたぞ｣
ふと辺りを見渡す
濃厚な霧からゆっくりと色彩が見えてくるのを感じ、よく目を凝らした
そっと私は身体を地におろしてもらう
『………はっ……』
ゴクウブラック｢フッ……どうやら言うまでもないらしいな｣
霧がなくなり、当たりが突然にすっかり晴れた時
私はここに来て初めて震えた
それは……
雲の上に草原が拡がっていて、小川が流れ、みずみずしい音を奏でており
動物たちの鳴き声、今まで嗅いだこともないような澄んだ空気、栄養のある土の香り
地に根を張り美しくもたくましくそびえたつ花々、もう何千年と生きてきたのであろう数々の大木
それなのに森ほど暗い景色ではなく青空が延々と広がる
建物という建物は一軒しか見当たらないという違和感の中に、どこか懐かしさもある光景
……私が想像していたあの世、天国、まさにそういったような光景であった
ゴクウブラック｢美しかろう……全て私が創造した世界なのだ｣
『なにも言葉が出てきません』
ゴクウブラック｢フッ……ああいう陽の光を遮るような世界でしか生きてこられなかった貴様にとっては少し心臓に悪すぎたか、無理もない｣
なにかを喋っているようだけどなにも耳に入らなかった。
呼吸が苦しかった、いや、…なんだろうこの感覚
血が……どんどん全身を巡らなくなるような感覚
あたりが真っ白になっていく
力が入らない
ゴクウブラック｢はっ…いかん｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モレア(プロフ) - ネルさん» 初夢小説とのことで、嬉しいコメントを頂き、ありがとうございます…！二部作の構成を悩みに悩んで考えてるとこなので気長にお待ちいただければと存じます笑 (2021年11月6日 13時) (
レス) @page49 id: a2c3a5c958 (このIDを非表示/違反報告)
ネル - 初めてドラゴンボール夢小説を見たのですが、この作品はとても面白かったです。2部作の更新待ってます！小説の更新頑張ってください！ (2021年11月3日 7時) (レス) @page50 id: e84c6ceac4 (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - 更新お疲れ様です！ほんとに面白いです！ありがとうございます！これからも楽しみにしてますので頑張ってください！ (2021年9月3日 15時) (レス) id: ef594d8a40 (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - モレアさん» ほんとですか！もう時間とか関係ないです！この作品、自分は大好きなので待ちます！頑張ってください！ (2021年9月2日 8時) (レス) id: ef594d8a40 (このIDを非表示/違反報告)
モレア(プロフ) - 千尋さん» コメントありがとうございます！本当に久々に通知が来てすっ飛んできました笑何度もアニメを見返して作っていく予定なので時間はかかれど、気長にお待ちいただければと存じます(焦) (2021年9月1日 16時) (レス) id: a2c3a5c958 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モレア | 作成日時：2019年8月17日 2時
