私は王座で涙を流す【小学校編】

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そんなことを考えていても、時間はなかなか過ぎることはなく、ずっと一人で、すすり泣きながら葛藤する。

確かにみんなから離れるのは、すごく寂しくて、苦しくて…。私にとっては死んでも嫌なことなのは自分で理解してる。

最近新しく手に入れた観点。でもこれは私にとっては良くないものであり、もしかしたらみんなには必要なものなんじゃないかと…。それのせいで最近は心と脳がよく疲れている気がする。

その観点は、私にとっては死よりも嫌な事だったとしても、みんなには私と離れることによってできる、前世私と会う前の五人の時間がまた訪れる。それがみんなには必要なんじゃないかと…。やっぱり自分だけのものさしで測るのなら、良くない。その一言しか出てこない。

でもみんなからしてみれば大事なものなのかもしれない。

前世たった一週間だったとしても、みんなから五人の時間を奪ってしまったのは事実だ。いや、みんなからしてみれば「たった」一週間ではなく、「大事な」一週間だったかもしれない。また自分のものさしで物事を測ってしまった。

良く考えれば、前世もかなり距離感がバグっていたことに今更気づいてしまった。

会って数分の人に拾われ、会って数時間の人に会話に参加させてもらって、会って数分の人の命を救った気になって、会って数日の人に救われて…。会って数日の人の秘密を吐露させて、救われて、また救われて…。

やっぱりおかしい…。ほぼ初対面に近い人に何故あんなにも安心感を覚えていたのか全然わからない。逆に、あの時の年齢は十五歳と今の私と、五つしか変わらない。でも少なければ良かった。でも今の私より五つ歳上だ。より自分が怖くなる。

悪く考えるとそうなる。でも良く考えると、ある種の運命だと、そう考えると少しは、気が楽になる。ほんとにほんの少しだけ。

運命なら、逆に私がいくら離れようと努力しても全てが水泡に帰すんだろう。きっと否定してくれる。

でもしてくれなかったら…？

してくれなかったら文字通り、運命でもなんでもなく、ただ元々在るべき形に戻る。それだけ。でもやっぱり私にとってはそれだけの事じゃない。

やっぱり潮時なのかな…？

やっぱり、考えた先はここに帰ってくる。

みんなにとって私は邪魔な存在なのかもしれない。でももしほんとにそうだったら私は全力で否定する。自分のために、みんなと一緒にいるために…。でも私の言葉は響かないだろうな。みんなのことを好きな気持ちは誠実なものなのにね。

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