私は王座で涙を流す【小学校編】

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キャンプファイヤーも終わり、室内に戻る。

rd「うわー肌カッサカサじゃん…。保湿しないと。」

cn「らっだぁって見かけによらず、美意識高いよね。」

rd「もちろん。かっこよくないといけねぇし。てかコンタミそれどういう意味？」

そんないつもと変わらない会話をしながら寝室まで向かうみんな。と、その後ろを一人で着いていく私。

さっきの考えの延長線。その先にあったのはやっぱり、遠慮から来る距離感の遠さ。この距離感はもちろん物理的にも心理的にも当てはまるものだろう。

よくよく考えてみたら、四年前の私は、その時のクラスメイトたちに色々言われるレベルでみんなとの距離感が近かった。あれは間違いなく、周りから見たらバグだ。それで色々言われていたのもすごく納得のいくものだ。

私に、みんなの「幼馴染み」というレッテルが貼られていたのは間違いない。それでもあの距離感はバグだ。いくらみんなが私とは昔から関係があると言っていても、実際私にはそこまでの記憶はなかったし、そもそも私からしてみれば、みどりくんとコンちゃんとレウさんは、小学校で初めて会った子であり、幼馴染みではない。

それでも、みんなの前では、「幼馴染み」と言ってずっと一緒にいてくれた。これに関してはとても感謝してもしきれないぐらい感謝している。

それ以外にも、私はあの一年で三人に、私に対する恋愛感情を持つことを許した。それは、よくよく考えてみれば、浮気のようなものであり、不誠実なものなんじゃないかと思っている。

もちろんその情報が学校中に流れるのは早く、周りから「あなたたちほんとに小学一年生？」と聞きたくなるような言葉を浴びせられた。それはかなり酷いものもあれば、少し刺さるぐらいの可愛いものもあった。でもやっぱり苦しいことに変わりはなかった。

自分でも理解してるよ。歳を重ねるにつれてそういう言葉を覚えたりしたからこそ言えるけど、あの時クラスメイトが言っていた、「ビッチ」や「男たらし」なんて言葉は、今になればほんとにそうだなと、そう共感をせざるを得ないものだ。

まぁこんな感じで距離感がバグっていた。

でも今になって、みんなとの距離感を再び見直してみると、よく分からなくなる。あの時あんなこと言ったけど、ほんとにそれで良かったのか。いつもそう考えるようになってしまった。

これは一体、誰が始めた物語なのか。

それは間違いなく私だ。

だからこそやっぱり責任は取らないと。

苦しむなら私一人でいい。

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