【JW】Fallin' love at first site【青×紫】

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青side


なんやか、ドッと疲れてもうた。
ようわからんけど、たかひろさんにお迎えが来たからには連れて帰ってもらおう。

こんなんやったら、早めに店閉じようとかズルせんかったらよかった。

踏んだり蹴ったりや。
しかし、ふとよぎった疑問を最後にあきとへ問いかける。


「酔うと甘えたになるたかひろさん、なんであなたには強めなんです？」

「それは俺が知りたいわ！この子が語気を強めんの、酔うた時、それも俺にだけなんや。ツンたかひろもかわええけど、俺かて甘えたかひろ経験したいもんや！ズルいぞ、藤井さん。初対面のくせに」


屈託のない笑顔でゲラゲラ笑うあきとに、横で迷惑そうにしてるたかひろさん。

恋人って雰囲気ちゃうな…って安心する俺もどうかと思うけど。


2階にたかひろさんのスーツを、取りに行くとまだ乾燥の半ばで生乾き状態。


「このまま持ち帰って変に匂いがついたら気の毒だから、良ければ乾燥最後までしておきましょうか？スウェットのまま帰って、後日取りに来ていただけたらそれでかまいません」


「そうですか、、お言葉に甘えて明日の仕事帰りにお店に寄らせてもらっても宜しいでしょうか…」


改まって会話をしたのがこれが初めてかもしらん


単語だけ話すたかひろさんも可愛かったが、敬語バリバリのたかひろさんには大人を感じるな。これが世に言うギャップ萌えなのか。


「申し遅れました濱田崇裕です。今日はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。このお礼は改めてさせていただけたら」

差し出された名刺を受け取りながら、自分のもすかさず交換した。裏にはLINEアドレスが記されているバージョンを選んだのは我ながら抜かりない。


「お店に来る時、良かったら連絡ください。万が一休憩とか買い物中やとあかんから」


それが個人のLINEである必要はあらへんと全人類に思われようが、


「そうですね。そしたらここに連絡しますね」

たかひろさんに、にっこり微笑まれたらそれだけで俺はいいんや。


ってなんなん？この感情。
めちゃくちゃたかひろさんに心奪われてるやん！！
こんなん初めてすぎて戸惑うしかないわ…


タクシーを呼んであげて待っている二人の会話が気にならないほどに…




「なあ、今夜はうちに帰ろうや。久しぶりにたかひろ抱いて寝たいなぁ」

「いやや」

「そう言うなて、淳太に急に行け言われて二つ返事で迎えに来てんやんかぁ」

「無理」

「アイツなんか忘れて俺んとこ来やんか？な？」


…続く

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