検索窓
今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:223,101 hit

035 ページ36

.




.





A「ケンチ先生....どうして泣いてるの」





ケンチ先生が泣いてるのなんて初めて見た


いつも怒ったような顔してて


喜怒哀楽の怒しかないような人なのに




ケンチ先生はスーッと息を吐くと小さく口を開いた






ケンチ「ほっとしたのです


それと同時に願いました

そのままもう二度と、

その力が使えなくなればいいと....」



A「何を言ってっ....」







ケンチ先生は涙を流したまま


私の頭に手を乗せた



今まで見たことないくらいに、優しい表情だった






ケンチ「これが本来の私です。

驚きましたか?」



A「はい、とても....」



ケンチ「ははっ

黙っていて申し訳ありません


ずっとずっと....見てられなかったのです

無意味な戦いのために、

怪我をした兵士の治療をする姫様を」



A「だったらなんで今まで....助けてくれなかったの」



ケンチ「将軍のある目論みに気づいてしまったからです

それは....姫様、あなたの力で一生櫻羽家の勢力を維持すること」






将軍様の考えていることなんて最初からわかっていた



だけど、将軍様は私のために狼さんを倒そうとした


狼さんの毛髪が能力の帳消し効果があったから



あの時の将軍様の発言を考えるとケンチ先生の言うことと


辻褄があわない







A「ケンチ先生、将軍様は....」



ケンチ「あの方の言葉を信じてはなりませんよ


"銀月の狼"の毛髪に能力の帳消し効果など

そんな事実はありませぬ」





今、"銀月の狼"って言った....?





A「待って....なんで、皆わすれてるのに」




ケンチ「さあ、なんででしょう

私だけはまだ記憶があったんですよ」






ケンチ先生だけ、なぜ?








.

036→←034



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (259 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
709人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無し98531号(プロフ) - 更新頑張ってください!!続きすごく気になります! (2019年10月16日 17時) (レス) id: 92c44a7de9 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 続きが楽しみです(*^o^*) (2019年10月1日 18時) (レス) id: ba091c410e (このIDを非表示/違反報告)
まうぴぃ(プロフ) - 素敵なお話見つけました!続き楽しみにしています! (2019年9月29日 12時) (レス) id: c8900c101a (このIDを非表示/違反報告)
カイ - すごく続きが気になります!!更新がんばってください! (2019年9月29日 0時) (レス) id: 2a1e5f7dd5 (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - すごく話気になります!更新楽しみにしてます★ (2019年9月28日 10時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モペペ | 作成日時:2019年9月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。