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「ただいま帰りました、A姫様」



A「おかえり、

 今、誰もいないからいいよ」



「んじゃ、お言葉に甘えて」





私の前に跪いていたけど、すぐに立ち上がったこの人


少し口角をあげて私の顔を見るや鼻で笑う





「ふっ、」



A「何よっ」



「いや、別に?寂しかったかなーって」



A「....寂しいに決まってるでしょう。

 壱馬がいないとしっくりこない」





川村壱馬


櫻羽家に代々使える川村家の子息で、私の小さい頃からの幼馴染


数年前までは私の側近としてずっとそばにいてくれたんだけど


最近ではその実力をかわれて遠方へ戦いに行ってしまうことが多い



でも2人でいるときは敬語を外してくれるし、"姫"とも呼ばない


誰よりも信頼してる人





A「あっ、壱馬...腕が」



壱馬「ん?あぁ、大したことねぇよ」





壱馬の腕を見ると、血が滲んだ布が巻いてあった


私はすぐにその腕に手をかざした


でも、壱馬は





壱馬「やめろ、こんなことでいちいち力使うな」



A「でもっ」



壱馬「俺の腕が治っても、そのあと辛くなるのはお前じゃん」





そう、私のこの力は決して無限ではない


力を使えば使うほど、その能力者の体力と気力を奪っていく



今まで兵士達の怪我を治し続けて、何度倒れたかわからない





A「いいの、怪我を治すために私がいるんだから」



壱馬「....っ、」





ごめんね、壱馬とこの話をするといっつも悲しい顔をさせてしまう


私は再び壱馬の腕に手をかざした





壱馬「ありがとう...」



A「うん。

 あ、直人さんと北人くん待たせてるんだった

 会ってないでしょ?早く行こうよ」






壱馬といるときは、なるべく笑っていたいんだ





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名無し98531号(プロフ) - 更新頑張ってください!!続きすごく気になります! (2019年10月16日 17時) (レス) id: 92c44a7de9 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 続きが楽しみです(*^o^*) (2019年10月1日 18時) (レス) id: ba091c410e (このIDを非表示/違反報告)
まうぴぃ(プロフ) - 素敵なお話見つけました!続き楽しみにしています! (2019年9月29日 12時) (レス) id: c8900c101a (このIDを非表示/違反報告)
カイ - すごく続きが気になります!!更新がんばってください! (2019年9月29日 0時) (レス) id: 2a1e5f7dd5 (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - すごく話気になります!更新楽しみにしてます★ (2019年9月28日 10時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モペペ | 作成日時:2019年9月28日 0時

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