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壱馬side
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"銀月の狼"の情報が出た
俺は多くの部下を従えて現場に向かう
もちろんオミさんも一緒
あとは、同じ討伐部隊の陣さん
陣「壱馬と一緒に出陣するの久しぶりやな〜」
壱馬「...そうっすね」
陣「なんや、随分テンション低いやん」
壱馬「そんなことないっすよ」
後ろを見れば、部隊の最後尾を静かについてくるオミさん
憧れの人だけど
ほんと普段は何考えてるかわからない
まぁとにかく今は獲物を見つけなくては
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陣「情報やと、この辺にいると思うんやけどな」
壱馬「たしかに隠れるにはもってこいですね」
木が生い茂る森
大きな身体を持つあの狼が隠れるにはちょうどいい
銀色の毛髪を持つなら目立つと思ったけど
すると、少し離れた場所にいたオミさんがピクリと動いた
壱馬「オミさん...?」
オミ「お前ら、伏せろ」
陣「えっ?」
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「うあぁっ!!!」
あまりに一瞬だった
突風が吹き、目を開ければ
目の前には見上げてしまうほど大きな獣に食いちぎられる兵士の姿
「おい...生きてるか...?」
「いやもう....」
陣「これが...."銀月の狼"...」
オミ「チッ、伏せろっつったろ」
オミさんは剣を抜くと、そのまま獣に立ち向かっていった
壱馬「陣さんっ、俺らも!!!」
陣「お、おう」
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陣「っくそ、俺らの攻撃全然きかへんやん!!!」
壱馬「なんで....」
目の前で次々と獣に傷つけられていく仲間たち
殺されていく....仲間たち
俺は...何もできねぇのか
こんなんじゃ、アイツだって守ってやれない.....
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オミ「もうお前ら、下がってろ」
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オミさんの素早い攻撃で苦しむ"銀月の狼"
どうして、あんたの攻撃だけ効くんだ
仲間たちも守れなかった俺はただオミさんと獣の戦いを見ることしかできなかった
いや、怖かった
あそこに入っていくのが
俺にはもう、それが同族同士の殺し合いにしか見えなかったから_______
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名無し98531号(プロフ) - 更新頑張ってください!!続きすごく気になります! (2019年10月16日 17時) (レス) id: 92c44a7de9 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 続きが楽しみです(*^o^*) (2019年10月1日 18時) (レス) id: ba091c410e (このIDを非表示/違反報告)
まうぴぃ(プロフ) - 素敵なお話見つけました!続き楽しみにしています! (2019年9月29日 12時) (レス) id: c8900c101a (このIDを非表示/違反報告)
カイ - すごく続きが気になります!!更新がんばってください! (2019年9月29日 0時) (レス) id: 2a1e5f7dd5 (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - すごく話気になります!更新楽しみにしてます★ (2019年9月28日 10時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モペペ | 作成日時:2019年9月28日 0時