行くな、行きたくない。【登坂広臣】

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高校を卒業してからというもの




俺と臣は上京して、Aは実家のすぐ近くにある大学に進学した




まぁ、つまり２人は遠恋ってやつ




俺達が久々に３人揃ったのは盆シーズンだった




その時だった、あの電話が入ったのは






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A「臣も隆二も久しぶりだねっ!!」




広臣「３ヶ月ぶりか?

ていうか俺と隆二はよく会ってるけど笑」




隆二「そーだよー

だから盆の初日くらい２人で過ごせば良かったじゃん」




A「でもさー、うちらのお母さん達皆して日帰り旅行行っちゃったじゃん?

だから隆二1人にするの可哀想かなーって思ったの」




隆二「何それ笑

チョー余計なお世話なんですけど笑」




広臣「なるほど、非リアはそういうオプションもついてくるのか...」




隆二「臣、マジで刺さるからやめて」









こんな他愛もない話を数時間近くしていた




なんか、いつもより楽しかった



ちょっと大人になった自分達が



お互いの幼い頃の話をするのは









だけど、楽しい時間なんてすぐ過ぎ去った

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ピロリン♪ピロリン♪





広臣「誰の携帯?」




A「あっ、私だ」





Aの携帯には名前が表記されず番号だけが並んでいた



首を傾げながらAは電話に出た








A「はい...もしもし....




はい、はい..........Aは私です....はい




......えっ!?はい、わかりました!




すぐ向かいますっ.....」









広臣「誰から?」




隆二「えっ、A涙目気なってるけどどうしたの?」





Aは焦ったような表情で









A「臣....隆二....!!!



どうしよう.........




お母さん達が乗ってた車が.....


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衝突事故に遭ったって..... 」

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