来世は一緒に空を飛べるといいね 2【ヒロアカ】【鬼滅の刃】 (ページ7)

今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:67,917 hit

五十七話「誰かが叫ぶ」ページ7

ホークスside

頭に、酷く響くんだ。

何がと聞かれたらそれはわからない。

誰かがずっと叫んでる。何か言ってる。

なんなんだよ。うるさいよ。

あの時からそうだ、藤襲山で彼女と会った時から...

『お願い。誰にも、何も言わないで。私にも聞かないで.....ごめんね、_____』

あの言葉の最後だけ、ノイズがかかったようだった。妨害するかのように、俺の脳は彼女が紡いだたった一言を拒絶した。

俺はやはり、治癒神を...いや、癒川Aを知っている気がするんだ。

でも俺は幼い頃からヒーロー公安に身を置いていて、その前も犯罪者の父親から家に出るなと言われていた。

だからヒーローになるまで女性と親しくした記憶はないし、というか母親と公安の委員長以外の異性と会話したことあったかな...ぐらいの印象だ。

なのに、まだ3回しか会ったことがない彼女が気になって仕方ない。藤襲山で目が遭った瞬間は、「会いたかった」とさえ思った。

それがどういう意味を持つのか、わかりたくもないけど。

.

根津「毒を扱い、鬼を殺す蟲柱...なるほど。間違いなく相澤くん達が遭遇したのは、この本に記された「蟲柱」の後継者だろうね。」

エンデ「後から現れたという2人の男も、対等の立場に見えたのなら彼らも「柱」なんだろう」

オール「我々は逃げるのも精一杯だった。そんな相手を毒という手法で殺した。生徒達と変わらない歳頃の少女が、」

相澤「やはり鬼殺隊との会話の場は設けるべきかと。あの殺気は子供が出せるようなものじゃない。奴らの全容を一刻も早く暴くべきです。」

根津「そうだね。重要な情報は散りばめられているけど、掴めないところもある。この本の作者のためにも、"平和"のためにも、殺すという手段はやめさせるべきだ。どんな理由であれ、元々人間であった鬼を殺すなんてヒーローが許すはずがない。」

果たしてそうなのだろうか

『人喰い鬼と鬼狩り様』

あの本が未来に伝えたかったのはそんなことじゃない気がする。

ヒーロー達の話に賛同できない自分がいる。

『鬼を殺せ』

『鬼を殺せ!!』

『あれは、生かしちゃいけない!!』

『俺を....殺せ』

「......っっ!!!!」

エンデ「ホークス、どうした」

「....っあ、いえ」

なんだ、今の

.