来世は一緒に空を飛べるといいね 2【ヒロアカ】【鬼滅の刃】 (ページ13)

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六十三話「記録再生」ページ13

緑谷side

轟「なん....だ、今のは。おい緑谷....!!」

爆豪「....っ」

緑谷「わから、ない。何が何だか」

突如脳内に流れた映像。それは僕だけじゃなくて、この場にいるヒーロー全員にも起きた現象のようだった。

いくつかの視点にわけられた"それ"は、まるで誰かの物語のようで。そう。まさしく、雄英の図書館で見つけたあの本の一部を実写で見ているようだった。

今の日本とは掛け離れた、教科書などで見かける"昔"の風景。

以前見た鬼とは比べられないほどの屈強な化け物、飛び散る血潮、死んでいく者、そして立ち向かう剣士達

その中に.....

耀哉「皆、行き届いたようだね」

エンデ「貴様っ...何をした、今のはなんだ!!」

耀哉「今皆さんが見たのは、過去にあった本当の出来事です。私の妻、あまねの個性で勝手ながら見ていただきましたよ。」

あまね「許容範囲を越えぬ程度で皆様の脳内に、当時の鬼殺隊士の記憶を送りました。それが、超常黎明期以前の時代。つまり無個性しか存在しなかった頃の鬼殺隊の全容です。」

根津「どういう個性なんでしょうか」

あまね「私の個性は「記録再生」。本や物に触れればその持ち主の記憶を呼び覚まし、他者に共有することができます。明治後期以降に限りますが。」

オール「...バカな、そんなことが」

耀哉「人口の八割が何らかの特異体質であり、人を喰い異能を使う鬼が存在するのがこの世界です。常識を超える非常識なことでも、全てが起こりえることだと想定しなければ…今を生きることは出来ませんよ。疑うのであれば、そうですね。オールマイト殿のヒーローコスチュームにでも触れてみましょうか?」

オール「...っ、」

緑谷「!!!!?」

ダメだ、あの女の人の力が本当ならワン・フォー・オールの秘密がみんなにバレてしまう。

それだけは避けなくちゃいけない、オールマイトもそれは僕以上にわかっているはずだ。もちろん根津校長も

それに、産屋敷さんのあの見透かしたような目...なんだろう、ゾッとする。

でも、でも。一番驚くべきは、そこではなくて

根津「わかりました...そこまで言うのなら事実なのでしょう。でしたら、今のが大正時代であるなら...そこにいたあなた方(・・・・・・・・)は、どう説明するおつもりですか。」

そうだ。目の前の彼らが、映像の中にいた。

耀哉「....さぁ皆、お面を外しなさい」

緑谷「....!!」

「....ﾆｺｯ」

炭治郎...くん...

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