四十四話「"昔"よりずっと」 ページ44
炭治郎side
善逸「今のって雄英の人だよね。前任務中に遭遇したし...嫌な態度ってどんな感じだったの?炭治郎あの後会ったんでしょ?」
炭治郎「善逸...どうして隠れてたんだ。匂いでわかってたぞ」
善逸「だってあいつらエンデヴァーとかと一緒にいたやつじゃんか。顔隠してたとは言っても、俺は髪色特徴あるし...で、どうだったんだよ?」
炭治郎「もともと、俺が気に触ることを言ったんだ。"ヒーローの助けなんかいらなかったみたいだ"と、そんなことを言われた気がする。」
善逸「そう...」
炭治郎「実際、その通りなんだけどな。俺たちは自分で自分を守らなきゃいけないんだ。鬼殺隊からすれば、一般人もヒーローも変わらない。守る対象なんだ。だけどヒーローは望んでない…いつだって守るのは自分達の役目だと、信じて疑わないんだから」
善逸「最近被害に遭うのはヒーローばかりだもんな。守る守るって言って...自分が鬼を惹き付けてるって、どうして分からないんだろう。」
炭治郎「やっぱり、ヒーローは嫌いか?善逸」
善逸「....嫌いだな。今まで救えなかった命はなかったみたいな態度じゃん。それにさぁ何百人と喰った鬼を斬ったら、あいつらは俺らを人殺し扱いするし。」
炭治郎「俺はいつか、理解してくれるヒーローが現れると思ってるよ。」
善逸「そうかなぁ。俺らが実際に体験した"過去"を見せたりしない限りは頑固なままだと思うなぁ」
炭治郎「今は個性社会だ。そんな個性を持った人がどこかにいるかもしれないけど…」
善逸「凄い時代になったよな、ほんとに。俺もう怖いわ」
炭治郎「あぁ。でも、"昔"よりずっと平和な世界だ」
A『"あの人"が....平和を守る世界』
数年前に、Aさんが小さく呟いてたのを思い出す。
ヒーローと鬼殺隊の関係性。それはとても複雑で、交わるにはとても難しいものだ。
隊内で彼らと共に戦いたいと思う者はほぼ居ないと言っていい。
ようやく会えた愛する人物が、もし...自分と真逆の立場にいたとして、それは一体どれだけ身をさくような気持ちだろうか。
記憶はなかったけれど、俺はかつての家族と再び過ごせている。禰豆子は、少し"昔"の名残を残してしまっているけれど。
ヒーローの卵と再会し、店内で笑顔でパンを振る舞う妹を見て、俺は思わずため息をついてしまうのだった。
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華夏(プロフ) - この作品好きです!これからも更新頑張ってください! (2021年11月3日 16時) (
レス) id: 4bbf064d28 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓﾍﾟﾍﾟ(プロフ) - 晴華さん» すみません、非表示でした汗 ご指摘ありがとうございます (2021年11月2日 12時) (レス) id: 9dfe7a6e7a (このIDを非表示/違反報告)
晴華 - 三十六話はどうしたんですか？ (2021年11月2日 9時) (レス) id: 9ac8204341 (このIDを非表示/違反報告)
あさみ(プロフ) - 面白すぎて大好きです！これからも頑張ってください！ (2021年10月31日 22時) (レス) @page42 id: 2e88d3e072 (このIDを非表示/違反報告)
mmiho(プロフ) - 面白くて大好きな作品です！ (2021年10月31日 21時) (レス) @page42 id: 2243970d57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓﾍﾟﾍﾟ
| 作成日時：2021年5月29日 8時
