四十三話「おあいこ」 ページ43
緑谷side
「俺は竈門炭治郎、このパン屋の長男だ。さっきは弟と妹達がすまなかった。」
緑谷「い、いや!! 謝られることなんてひとつもないから...」
なんという偶然なんだろう。あの時の強い男の子がパン屋さんのお子さんで、そこに僕らがお客さんとして訪れて再会するなんて。
竹雄「兄ちゃんの友達だったのかよ。それならそうと先に言ってくれよな」
花子「話聞いてなかったの?今自己紹介したばかりだったじゃない。顔見知り程度なの!!」
炭治郎「そうだぞ竹雄。この人達はたまたまここに来ただけだ。あまり失礼な態度はとっちゃダメだぞ」
竹雄「うっ、ごめんなさい」
弟くんが申し訳なさそうに頭を下げてくるから、僕は全力でそれを止める。いやだって本当に、まだ小さい子達のお話を聞いてただけだし。
その隣で轟くんは、お兄さん...炭治郎くんからスペシャルセットを受け取っていた。
轟「美味そうだな」
炭治郎「丹精込めて作ったからな!! どうやらこれを買うか迷ってたみたいだけど、他にも沢山あるからじっくり悩んでくれ!!」
轟「いや、これをもらうよ。こんなに種類があれば、お母さんもいろんな味を楽しめると思う」
緑谷「うん、いいんじゃないかな」
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開店時間もすぎ、少しずつ客足が増えた時にお会計を済ませ店を出ようとすると、炭治郎くんが見送ろうと一緒に来てくれた。
緑谷「今から忙しいだろうに、見送りなんてしてもらっちゃって...」
炭治郎「俺が好きでやってるんだ。それに、こんな偶然そうそうないだろう?失礼な別れ方をしたんじゃないかって心のどこかでずっと引っかかってたんだ。今日は...来てくれてありがとうな。」
轟「俺の方こそ、あの時は嫌な態度をとった。ごめん」
緑谷「あ...」
轟『随分と上からなんだな。まるでヒーローの助けなんかいらなかったみたいな言い方だ。』
そういえば、そんなことを言っていた気がする。轟くんもずっと気にしていたのかな。
炭治郎「......」
轟「......」
炭治郎「ははっ、じゃあおあいこだな。俺たち。そうだ...名前をまだ聞いてなかったな」
緑谷「あ、僕は緑谷出久」
轟「轟焦凍」
炭治郎「出久に焦凍か。この話はこれでおしまい!!また店に来てくれよ。弟達も喜ぶから」
緑谷「う、うん!!もちろんだよ」
....なんだろう、炭治郎くんが少し妙な雰囲気をまとった気がした
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華夏(プロフ) - この作品好きです!これからも更新頑張ってください! (2021年11月3日 16時) (
レス) id: 4bbf064d28 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓﾍﾟﾍﾟ(プロフ) - 晴華さん» すみません、非表示でした汗 ご指摘ありがとうございます (2021年11月2日 12時) (レス) id: 9dfe7a6e7a (このIDを非表示/違反報告)
晴華 - 三十六話はどうしたんですか？ (2021年11月2日 9時) (レス) id: 9ac8204341 (このIDを非表示/違反報告)
あさみ(プロフ) - 面白すぎて大好きです！これからも頑張ってください！ (2021年10月31日 22時) (レス) @page42 id: 2e88d3e072 (このIDを非表示/違反報告)
mmiho(プロフ) - 面白くて大好きな作品です！ (2021年10月31日 21時) (レス) @page42 id: 2243970d57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓﾍﾟﾍﾟ
| 作成日時：2021年5月29日 8時
