恋をしないと、良い歌は歌えない。3【登坂広臣】

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広臣side








もっと早く気づけばよかった




背中を向けていたから顔が見えなくて、



もう俺の目にはAしか写っていなかった







どうして、なんでだよ






俺には二度と近づかないって



俺の身内...





メンバーや家族にも近づかないって話じゃなかったのかよ







だから俺は、Aとの交際を発表したのに







結局は裏目に出たってことか？



Aを思ってしたことが、無駄だったってことか？









マヤ「楽しかったわよ」








その言葉は、俺の記憶にはない



彼女たちにとっての快楽の時間のこと...






翼ちゃんがAを守るように前に出ているけど



Aは、不思議そうに、だけど不安そうに


俺のことを見ていた









剛典「本当に懲りないですよね。クソ女が」






気づけば、先に出たと思っていたがんちゃん達もいて


エリーも、あまり見ないような怒りの表情だった









隆二「Aちゃん、翼ちゃん

　俺たちと行こう。

　
　お金は俺らで払うから」






A「ありがと...」









・








・








・







・









6人で店を出るときに、



1人残されたマヤさんが








不気味な笑みを浮かべていたのを



俺は見逃さなかった....

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