恋をしないと、良い歌は歌えない。3【登坂広臣】

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Aside








「いやっ....やめてっ...」






マヤさん達が出ていくと



部屋には私と"コウスケ"と呼ばれた男の人と2人きり






その人は部屋に出るときリナさんに渡された縄で私の手首を強く結んで








身動きの取れない私の服を不器用ながらもはぎ取っていく









私をキャミソールの状態にすると、



そのまま押し倒した







全く瞬きをせず私を凝視してて



怖くて私も抵抗することができない







あぁ、私このまま



広臣以外の誰かと一つになっちゃうのかな





ここから逃げ出せたとしても



広臣には顔向けできない...





それに、汚れてしまったら



私はモデルとしてあの業界に戻る事も出来ない





こんなことになってしまうなんて



今まで育ててくれた里香さんや社長にも申し訳ない









広臣や芸能界での思い出の数々を思い出せば



次々と涙が流れてくる









どんどん迫ってくる男の顔





止まることを知らない私の涙









男の唇が私に重なれば、もう後戻りできない




私は薄汚れた醜い女だ









本当は助けてほしいよ、広臣






広臣以外の誰かに抱かれるなんて



死ぬほど悲しい









ごめんね、ごめんね....








・









・









男の顔がもう数センチというところで、私は目を閉じた









けど、一向に男が私に触れることはない




目を開けようとしたその時、







男が口を開いた







・









・









・









・









「静かに、ここからは俺に従って」

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