恋をしないと、良い歌は歌えない。3【登坂広臣】

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「Aっ!? おいっ!!」






いきなり現れたAは


俺の名前を呼ぶとそのままくずれるように倒れてた




頬をたたいても、起きる様子はない









隆二「ちょっ、健ちゃん!!!
　ヒロさんっ!! いや違う哲也さん!!

　あぁぁ〜〜〜誰でもいいから連絡して!!



　俺救急車呼ぶから!!」







健二郎「お、おうわかった!」









「AっA!!」







何度呼んでも起きる気配のないA



ここまで走ってきたのか、息は少し乱れている






パッと見傷とかはないみたいだけど



もしかしたら服の下にあるかもしれない







何が気になるって



男物の服を着ている







Aに俺の服をあげたことはあったけど



これ俺のじゃないし








きっと、あの記事の男の物に違いない









隆二「救急車呼んだよ」





健二郎「こっちも、哲也さんに連絡しといたで

　めっちゃ安心しとった」






隆二「安心したけどさ....

　何があったんだろ、逃げてきたとか？」





健二郎「いや、そうとしか考えられへんやろ」




「うん...息乱れてるし、そうだと思う」









だとしても、



こんなに見つからなかったのに


どうやって逃げてきたんだ...






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その数分後、外から救急車の音が聞こえた

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