恋をしないと、良い歌は歌えない。3【登坂広臣】

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ヒロside






登坂のあの様子を見てると、


今日は寝れないんだろうな





今市と健二郎にはなかなかキツイ役目だったかもしれない



むしろ俺が行ったほうがよかったかもな






でも、こっちの捜査にも携わらないといけない









警察「ダメですね...うまく防犯カメラを避けて移動してたのかもしれないです」




「そうですか...」







Aが週刊誌を撮られたと思われる場所は何か所か特定できたけど


その近辺の防犯カメラにはそれらしき人物は写っていない





これじゃあ、皆の不安は募るばかりだ









もう日も越えたし、



人が出歩くとは考えにくい時間帯だしな







マネ「ヒロさんも...本当に申し訳ないです
　友人とはいっても、Aは他事務所の所属なのに...」




「他事務所だからこそじゃないですか
　
　事務所内でバタバタして外部に漏れるより
　俺らがこうしてたほうが世間にバレずにすむでしょ」






マネ「....はい

　社長も、恩に着るっておっしゃっておりました」




「でしょ？
　黙って俺らに任せときゃいいの

　結局はAを無事に助け出さないと
　うちのアーティスト達も気が気じゃなくなっちゃうし」









手がかりは、


登坂を襲った3人のモデルが関わってるということだけ。





これ以上捜査が長続きすれば、


いくら俺たちでもこのことがメディアに漏れるのは時間の問題







一刻も早く、Aを見つけないと...



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ケンチ「ヒロさんっ!!!!!」







大きくドアの音を立て、慌てた様子で入ってきたケンチ





「どうした？ 少し静かに...」









だけどその時、ケンチが放った一言で


現場は騒然とした







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ケンチ「A、見つかりました!!!」

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