恋をしないと、良い歌は歌えない。3【登坂広臣】

____110 ページ11

隆二side






臣とAちゃんをマンションに送った後、



俺たちは真っ先にヒロさんに連絡した







ヒロ『もしもし、今市？ どうした？』



「すみませんヒロさん、こんな夜分に

　実は、さっき....」







俺は、さっき起こった出来事をヒロさんに一通り説明した







ヒロ『ん〜まいったな
まさか今になってまた関わってくるなんて』



「ほんとっすよ
やっと先輩達の誤解も解けて
臣も、幸せそうにしてたのに」



ヒロ『アーティストならともかく
相手はモデルだからな....

迂闊に手が出せないな』



「ですよね...」







マヤ達が、このまま引き下がるとも思えないしな



それに、マヤだけじゃないし...






ミユとリナ


あの二人だけまだ行動に出してない






とくに、リナ








アイツが主犯格といってもいいかもしれない


臣に睡眠薬を仕込もうと提案したのもリナだって聞いた





一番侮れないやつが動いてないとなると...









ヒロ『もしかしたら、一番危険な位置にいるのはAなのかもしれないな』




「はい。俺も今そう思いました」









臣は俺らがなんとかガードできるけど、



Aちゃんは全くのノーガード状態だ






いたとしても、マネージャーの里香さんくらい



事務所だって違うから三代目もEXILEも仕事が一緒にならない限りは会うことだってできない









ヒロ『とにかく、今回は特例ということで
　Aの事務所には全部説明しとくから
　
　なるべく一人にさせないように伝えておくよ


　あ、お前たちはあいつらとはいつも通りに接してくれ
　余計な心配はかけたくない』






「...わかりました」









・






・






・






・





・





どうか、何も起こりませんように...

____111→←____109

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す