ハッピーエンドになりたくて2【今日から俺は】

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貴志について行くともう行きたくなかったあの事務所だった
これから乗り込みに行くのか
こうなったら止められないよなと覚悟を決めるとドアの前に立ってたのはさっき会った伊藤くんだった




「伊藤くん！」




「Aちゃん…に三橋テメェ」



「伊藤くんもう怪我は大丈夫なのかい？」



「ハ！！テメェの知った事じゃねえよ」



「ちょっと相談があるんだけどいいかな」



「俺はテメェみたいなまじめくんと話してる暇はねえ…………は？」




「ね、びっくりするよねこれ…」



先程黒髪のズラを取って見せてきた貴志に私も同じ間抜け面しました



「何それ…」



「何ビビってんだよ」



「いやちょっと…」


「Aといいお前といい何その間抜け面」



その発言にバシッと背中を叩いてやる
あんたがそんな変なことするからに決まってんじゃないかと心配した私たちの気持ちもわかってほしい




「痛いって言ってんだろ！？何回も何回も叩くな！…ほら伊藤これ着ろ」




渡した紙袋何が入ってるかはわからないけど受け取って中を見れば、まじかと伊藤くんは呟いた







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