ハッピーエンドになりたくて2【今日から俺は】

52 ページ3

.




「貴志！貴志！もういいでしょ！」



「あああああああー熱いこれ！」



「そんな卑怯なことするからでしょ」




面を取って顔が真っ赤かな貴志を見て少し安心
私も手を繋がれて逃げてる状態とはいえ心臓がバクバク

焦って手を離す



「あ、わりぃ」



「いや、うん大丈夫…あ、おい理子学校に残してきちゃった…」



「大丈夫だろあいつらの狙いは俺と伊藤だ」




「Aちゃん連れてきちゃったけど」




手を繋いでる事に頭いっぱいで後ろにいた伊藤くん忘れてた





「おいおい街じゅうにあふれてんぞ伊藤のバカちんのせいでよ」




「最後に怒らせたのお前じゃねえか」



「とりあえず俺の家に逃げよう、行くぞ」






…
……
………








「お邪魔してま〜す」




貴志の家に入れば開久の人たち
まさかここまできてるとはとびっくりする
貴志のご両親は無事なのかとハラハラした



「ここじゃあ何だからよ外でお話ししましょうか」




と言い放ち下にナイフを向け手出しできない



「お待たせしましたって、Aちゃんまで〜！何にもなかったんで焼きおにぎり焼きましたから」



出てきたのはお父さん
この状態ですごくニコニコしてウェルカム状態


そうだ貴志のお父さんはこういう人だ

食べてる場合じゃないし、なんならお父さんたちに迷惑かけたくなくてあたふたする

奥から出てきたお母さん
お久しぶりですとペコと頭を下げるとなんだかご立腹な様子

お父さんを止めてくれるか




「だから！焼きおにぎりなんて食べないって言ったでしょう！」




止めないよねこの夫婦は





.

53→←51

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す