10 ページ10
.
あれから三橋くんとの進展も特に無い
私があらゆる手段で会わないようにしている
私前世は忍者だったんじゃないか
そうに違いないと思い始めた
のに
「伊藤と仲良くやってろよ」
数分前
「3組の伊藤くん？が話があるから放課後屋上に来て欲しいって」
クラスメイトにそう告げられた
話？なんだろ教室で話せばいいのに
特に気にもせず放課後になって教室を思いっきり出た時誰かとぶつかった
「ッて……ごめ…え？！」
「いやいやこちらこそごめんねAちゃん」
私がぶつかったのは伊藤くんだった
私がすごい顔で伊藤くんを見てるものだから何かあったの？と聞かれる
「伊藤くん私に話があるんだよね？」
「ん、え？俺？」
「え？さっき私のクラスの子に伝言頼まなかった？」
「俺そんな事頼んでないけど」
「ええええ！？！？」
私は何があったか説明をすると
もしかして、と言うもんだから
「なに？どうしたの？
「いや、誰が呼んでるかわかった気がするんだよね俺」
「え？誰？」
「んー俺心配だから一緒に行くよ」
誰か教えてもらえずとりあえず一緒に屋上に向かう事に
誰か教えてくれない伊藤くんにもどかしさと恐怖を感じながらドアの前に立つ
「ねえ、なんか因縁つけられたりしたのかな怖くなってきた」
「そう言うのじゃないと思うよ」
「ええ！じゃ教えてよ！」
「開ければわかるって」
私はドアに耳を当てて確認する
その時タイミングよくドアが開いた
「お前らなにしてんの」
出てきたのは目を丸くして驚いたようにこっちを見ている貴志で
私はバランス崩して伊藤くんにくっついてる状態で
最悪すぎる
そして放ったのが伊藤と仲良くしてろで
不貞腐れてどっかいってしまった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももずく | 作成日時：2019年3月31日 12時
