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大丈夫と伊藤くんに背中を押されて教室に戻ると理子がこちらに駆け寄ってきてくれる
「Aおはよ!教室にいないから心配しちゃった」
「え、あぁ!ごめん、ごめん!」
あまりにも普通にくるもんだから調子が狂う
帰ってごめんと言いたかったけど
言ってしまったら私の事気にしないで
なんて言われそうで
「次の時間数学よ宿題やったの?」
「あ、いっけな!!!やってないわ!!理子〜」
「全くもう〜」
理子から話をそらしてくれて普通の会話になって
私は謝りもできず1日を過ごす
お昼休みも貴志に合わないように
放課後になったらダッシュで教室を出た
こんな事いつまでやっても仕方ないのはわかってるけど
ここ数日の間で色々ありすぎてパンク寸前なんです
…
……
………
ダッシュで出てきたけど家にまた貴志が来る可能性だって0%ではない
家に帰れない…
たどり着いたのは土手で
ちょっと時間潰すにはいいだろうと寝転ぶ
貴志はなぜ私にキスしたんだろう
期待ってなんだよ
私のこと名前聞くまでわかんなかったくせに
からかわれてる80%
いや
99.9999999…
「バカヤローーーーーー!!!!!!」
「誰がバカだって」
凄い勢いで起き上がって後ろを振り向く
銀髪オールバックにグレーの制服
「き、狂犬」
男子高でツッパリしかいない開久高校がある
そこに手のつけられない銀髪オールバックの"狂犬"と呼ばれている人がいる事はここら辺では有名な話で…
そんな人が何故今ここにいるのか
いや、なんで私に話かけるのか
「ごめんなさい」
秒で正座して頭を下げる
痛いのは嫌だ
「お前女に何してんだ」
「いやこいつが勝手に土下座してきて」
バッと頭をあげると狂犬の隣にさらにでかい男が立っていた
もう見た目だけで気絶しそうで
「おい、お前に俺たち聞きたいことがあるだけでお前に何かしようとか考えてねえから」
と狂犬さん
なんだ意外と優しい人なのかな
もうとりあえず誰でも殴るイメージしかなくてごめんなさい訂正します
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作者名:ももずく | 作成日時:2019年3月31日 12時