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もう外は真っ暗
あのままどこか知らないアパートに連れてこられてる状態
目の前で呑気に3人はゲームの真っ最中
奥の部屋ではここの本当の家主が怯えてこちらを見ていた
酷い傷で殴られたのがわかる
「ねえ、このままどうするつもりなの」
「君が名前を教えてくれたら解放してあげてもいいよ？」
ニコッとして私の目の前にくるさっき私にキスしやがったやつは紅野というらしい
絶対に絶対に教えてやるものかと思っていたが解放という言葉を信じた
「A……ねえいいでしょもう返してよ」
「え〜？どうしようかねユタカちゃん」
「そんなことより行かねえのかよ！」
「フフ行くわけないじゃんからかってやったんだよ」
「ざけんなよ！勝負するんじゃなかったのかよ！」
リーゼントの男はユタカというらしい
何かよくわからないけど取り乱してて
紅野たち3人よりかはまともな人に見えてて
「三橋伊藤に果たし状出したけどあれ冗談だから」
笑いながら言う紅野さんの言葉に2人の名前を聞いてびっくりする
「…へぇ、やっぱりAちゃんしってたんだ三橋と伊藤のこと」
「いや…ただ…同じ学校…」
「俺に嘘ついていいと思ってんの？」
私の足に手を置いてどんどん上に上がっていく
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
後ろでユタカ以外の2人はキャハハとその行為を見て笑っていて
おわった
そう思った時に視界がぐらついた
ユタカに手を引っ張られたのだ
「紅野さんたちが行かないなら俺がやってやる」
「な〜にやめとけって、ユタカちゃんなに？それともAちゃんに惚れちゃった？」
「そんなことねえ！こいつをかけてタイマンしてくるだけだ」
そう言い放って私を引っ張って外に出た
「悪かったな…」
「あ…助かり、ました」
「こんなことしてまで卑怯な事したくねえ」
やっぱりどこか違うと思ってたユタカはまともなやつだったんだなと少しホッとして、私は小走りでついていった
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作者名：ももずく | 作成日時：2019年3月31日 12時
