・ ページ11
HC side
好きな人がいる、って伝えたら泣き始めた。
泣く、ってことはさ
期待していいんだよな？
HC「…A、こっち見ろ。」
Aの鼻を啜る音が聞こえる。
HC「こっち見ろって。」
HC「、このままだと、無理やりこっち向かせることになるけど。」
頭を横に振るA。
もう泣いてる声漏れちゃってるし。
…これさ、もう好きって言ってるようなもんじゃん。
愛おしいと思う気持ちが抑えられなくなって、Aの左頬にそっと口付けた。
『…え、』
HC「やっと、こっち見た。」
泣いているAの頬を、触ろうとした瞬間。
パシッ
『……そういうことするから、私がこんなになってるのに、』
『、全然わかってない…』
手を跳ね除けられた。
『…私は、あんたに手繋がれただけで胸が痛くなるぐらい好きなのに、』
…ほんと、俺の気持ちも考えろよ。
HC「、俺も好きだわ、ばーか。」
言ったと同時に恥ずかしくなって、Aを抱きしめた。
『…え、っと、』
HC「なぁ、A」
俺の気持ちを言うのは、今しかない。
抱きしめていたAの体を離して、ソファの上で二人向かい合う。
テレビから流れるモノクロの洋画の微かな音だけが、この部屋を支配している。
HC「…俺と付き合ってくんね？」
『…どれだけ待ったと思ってんの、？』
『、ばーか。』
そう言いながらも俺の手を握って、笑うA。
たまらずキスしようとしたけど、同意が必要だと思ったから留まった。
よくやった、俺の理性。
HC「キスしていい？」
『そういうのは、聞くことじゃないでしょ…』
Aらしい答えに思わず笑みが溢れた。
HC「確かにそうだよな、笑」
『今の絶対キスのタイミングだったじゃん、！』
そうやって、怒ってるのが可愛くてつい不意打ちでキスしてしまった。
HC「…動揺したっしょ？」
『し、してない！』
HC「いや、絶対したね！」
『うるさい、ドンヒョク！』
…
『…ドンヒョクってさ、いつから私のこと好きだったの？』
HC「多分、Aより先。」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 509人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風ちゃん(プロフ) - wakaさん» ヘチさんって恋愛相談には持ってこいの人物だと勝手に解釈しております🤭 (12月10日 14時) (
レス) id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - ヘチャン😂優しいしかわいい！！！😂 (12月10日 12時) (レス) @page8 id: cdbb1440fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風ちゃん | 作成日時：2023年12月4日 21時
