ミルクティー (ページ14)

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ep.12 月島蛍side ページ14

「おはよー蛍」

蛍「..はよ。5分も遅刻なんですけど」

「女の子の朝は大変なの!!ほら、いこう」

そう言って歩き出すA

ほらね

君は悲しいことがあった次の日の朝

少しだけ目が腫れてるんだ

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授業が終わって部室に向かう途中

強い力で肩を掴まれた

『オイ』

振り返ると、僕が今一番不快だと思ってる相手

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佐々木「アンタだろ、Aに告げ口みたいなことしたの!」

もう最悪。面倒くさい

僕を呼び止めたのはAの彼氏

大声で話すから下校する人たちにチラチラ見られる

蛍「告げ口なんてした覚えないけど。部活なんだよね、行っていい?」

佐々木「昨日アイツから連絡来たんだよ、別れるって
昨日俺が女と遊んでることも知ってたし

そん時一緒にいたヤツが、お前が商店街歩いてるの見たって言ってんだよ。Aと仲良いんだろ?」

彼の言葉に耳を疑う

別れた?別れを切り出したの?Aが..?
朝何も言ってなかったのに

蛍「..僕にカンケーないでしょ。確かに話したけど、事実を言っただけ」

佐々木「俺らの邪魔して何がしたいんだよ」

蛍「ハ?邪魔?
じゃあなんで初めから大事にしなかったんだよ」

やめときなって。むきになって言い返したって仕方ないでしょ
子供っぽいじゃん..

わかってるのに。

佐々木「まぁもう良いんだけど!そもそも好きで告白したんじゃなかったし。
手頃そうだったから、」

僕は感情を出すのが苦手な方だと思う
Aにも昔から無愛想すぎるー、なんてよく言われてて。

でもさ。

グンッと彼の襟元を掴んで引き寄せる

蛍「キミさ、いい加減にしなよね」

吐き捨てるように笑う彼

佐々木「カンケーないんじゃなかったのかよ」

蛍「..今の、Aに言った?」

本当に最悪。感情的になるのって疲れるのに

止められない

佐々木「もちろん」