ep.11 ページ13
家に着いて、そのまま自分の部屋に直行した
制服を着たままベッドに沈む
何やってるんだろうな、わたし
佐々木くんは元々好きな人じゃなかった
話したことさえなかった人。
でも初めて向けられた男の人からの好意
嬉しくないわけがなかった
一緒に学校行ったり、夜中まで電話しちゃったり、
休みの日はいろんなところ出かけたり
付き合うって、そういうものだと思ってた
好き...なんじゃないの?わたしのこと
「あーもう意味わかんない」
自然と出るため息
佐々木くんとの関係を不信には思ってたけど、見て見ぬ振りしてたんだ
蛍に言われるまでちゃんと考えられないなんて、わたしももう高校生なのに..
今日の帰り道、蛍には気を使わせてしまった
わたしが出来るだけ明るく振る舞うのに気づいた蛍が、気を使っていつも通りの素振りをしていることに、気づいてたよ
「...わたしはいつまで蛍におんぶに抱っこなんだろうなぁ」
付き合って、お互いのこと知っていくんだと思ってたから。
その過程でちゃんと好きになれるんだと思ってた
彼は、わたしが思ってるような人じゃないのかもしれない。
わたしはムクリと起き上がって、カバンからスマホを取り出した
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いぶき(プロフ) - ツッキーの不器用なところがもう最高です!!これからも更新楽しみにしています! (2020年5月25日 22時) (レス) id: 9e0914cc14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そるり | 作成日時:2020年5月23日 11時