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先輩が青春にあてられて泣き出してから、周りも牧を放ってワイワイし始めるので、間を縫って牧のほうへ歩く。
俺を見る牧の目は、気持ち悪さのない爽やかな、綺麗なものだ。
…まあ、野上が一番綺麗だけど。
『言っただろ。牧なら大丈夫だって』
「…宣杜」
『背中押すだけ押して放っとくと野上に怒られるから、付き合ってやる』
「わかってたんだね、全部」
『選んだのは牧だよ』
「A」
俺と牧の会話を遮るように野上が声を出すので、顔を見れば構って欲しい雰囲気。
手を伸ばせば掴まれるので、そのまま引っ張り上げて野上を立たせる。
夏でも涼しい顔をしてる野上でも、手汗で濡れることもあるのだと笑いそうになる。
引っ張る力のほうが強かったのか野上の身体が止まらずに俺のほうに来たので、軽く腰を支えるように抱き留めた。
『野上も人の子だね』
「うるさいな」
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平然と明後日までに遂行したい作戦を話し始めるものだから、牧が焦ったように止める。
自分は退学が決まってるが、みんなまで巻き込むわけにはいかないと。
牧の主張は軽くあしらわれ、当たり前のように一緒に島を出る気しかない。
野上も心配しなくとも牧と違って全員東大余裕レベルだと、自慢気もなく普通に言い張る。
あれだけ世界は変わらないなんて言ってたのに、平気でお前とは出来が違うって言うところは野上らしい。
…先輩、自信がなさそうだけど、いいのかな。
野上「お前と違って俺たちを退学にして進学率を下げることほど、この学校は馬鹿じゃない」
『俺は退学になったところで未来潰れないし』
花井「のりりんは次元が違うじゃない」
神木「俺たち全員退学になったらAに養ってもらおうぜ」
『は？野上以外やだけど』
源田「よかったな野上。嫁ぎ先があって」
野上「さっきから一体何の話をしてるんだ」
「お前ら…みんな、馬鹿じゃないの？」
「馬鹿じゃない。IQ149だ」
野上がいい具合にカッコいい感じで締めた。
…と思ったのに。
このあとうるさい先輩が余計なことを言うので、俺が野上に睨まれることになる。
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yechung(プロフ) - とても素敵な作品でした。ありがとうこざいましたm(_ _)m (2023年2月6日 16時) (
レス) @page29 id: 2db2bfccf5 (このIDを非表示/違反報告)
ぼあ(プロフ) - 最終話楽しみに待ってます！ (2022年12月24日 12時) (レス) @page24 id: 6c4e658584 (このIDを非表示/違反報告)
古川(プロフ) - 定期的に読み返して楽しんでいます。最近はお忙しいのでしょうか？気長に更新待っています。 (2022年7月13日 22時) (レス) id: 4b5ae5c210 (このIDを非表示/違反報告)
yechung(プロフ) - 移行してたのに今日気づきました( ﾟдﾟ)更新ありがとうございます。毎回とても面白いです。 (2022年5月11日 6時) (レス) @page15 id: a7fc5954a6 (このIDを非表示/違反報告)
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