【メンズ校】Amour à l’infini【男主】 (ページ42)

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ついに2号機が完成し、「レボリューションオブアルカトラズ号」と名付けられた。ダッサ。

野上を先頭にレボリューションオブアルカトラズ号を運び海に入る。
無事水面に浮び、みんなが浮いた浮いたとはしゃぎ喜んでいて、なんか…平和だな。

野上「とりあえず牧、花井。乗れ」

野上の指示で2人がせーので乗り上げる。
意外と波打つ水面でバランス取るのは難しく、苦戦しているようだ。

牧「むず！」
野上「バランスを考えろ！タイタニックの経験を生かせ」
花井「ローズの気持ち…ローズの気持ち」

タイタニックの経験したことないだろ。

……花井は登場人物の気持ちになっているしこれでいいのかもしれない。
バイアス然り、プラシーボ然り、人間は思い込みでなんとかなる生き物だ。

しかしまあ進みが遅い。もしこれが成功したとしても到底日帰りは無理だろう。
直に揺れる船体だし、漕いでる間に船酔いしそうだ。

花井「まっきーちゃんと漕いでる！？」
牧「めっちゃ漕いでるよ！」
源田「潮の流れか」
神木「オールは垂直にするんだぞ」

神木のアドバイスに従い2人が息を合わせオールを漕ぐと、思い切りバランスを崩して海に落ちていった。穴という穴に海水入ってないといいけど。

落ちたのを心配していると野上が叫び声を上げる。どうやらレボリューションオブアルカトラズ号が破損しかけているらしい。
修復を、と急いで野上を筆頭に船体に近付くと何を思ったのか野上が思い切り飛び込んだ。

どうしてそうなった。

軍の頭脳である指揮官はここぞという時におかしなことをしてしまうようだ。
いや、野上は本気だったのかもしれない。本気で修復を急いだ結果…そんなことある？

野上によって真っ二つに破損したレボリューションオブアルカトラズ号はぷかぷかと分裂していく。
全員に責められるなか喚いている野上はとても面白い。

『あっははははは』

馬鹿らしくて腹を抱えて笑ってしまう。

大破したイカダも、慌てふためき叫ぶ野上も、それに巻き込まれるみんなも面白すぎる。
本気でやった結果、こんな面白いことになるなんて。

こんなに腹から笑うなんていつぶりだろう。
これは野上やこいつらに関わったからこそ味わう面白さだ。