【メンズ校】Amour à l’infini【男主】 (ページ40)

今日:35 hit、昨日:18 hit、合計:50,983 hit

・ページ40

野上「宣杜、こんなところで突っ立ってないで働け」
『顔真っ赤で言われても…野上の顔舐めなかった俺を褒めてほしいよ』
野上「あああああああ聞こえない！！聞こえない！！！」

ご乱心の野上は耳を塞いで大声出してしゃがみ込む。波打ったときにパンツ濡れるよ。
俺もしゃがんで野上の濡れた首筋を指で撫でると可愛い声を出す。ああ、可愛いな。

そのまま指を首から顎へと上げていき、ゆるりと顔に手を這わせると野上の喉が上下するのが見える。…そんな期待するような仕草やめてよ、本当にキスしちゃいたくなる。

気持ちを抑えてそのまま脚綺麗だね、と言うとペットボトルで顔を殴られる。
立ち上がって言葉にならない叫びを出しているが何もわからん。

むしゃくしゃしたまま野上が後ろ手でペットボトルを放り投げると見事に他の奴らがいるところにあるペットボトルの山に落ちる。

おお…投擲能力がすごい。
パチパチと拍手を送っていると向こうのほうで声が上がる。

神木「野上！お前が言い出したんだろサボってんじゃねえよ率先してやれ！」
花井「のりりんも！イチャイチャしてないで働いて！！」
神木「本当だよ宣杜！！お前もサボんな！！！！」

野上のうるさい声はずっと聞こえてただろうに、一連の流れが終わってから声掛けるのは優しさを感じる。違うだろうけど。

まあ確かに言い出しっぺの法則というのはある。
だが野上に重労働なんてさせるわけにいかない、ポイントとかどうでもいいが仕方ないから代わりに働いてやろう。

立ち上がって歩き出すと、そんな俺を抜き去って野上が走っていく。急にどうした。

野上「お前！指揮官に対する口の利き方に気をつけろ！ポイントに響くぞ！」

ケチをつけながら走っていった野上は牧主税にもいちゃもんをつけている。元気だ。
テープの巻きが甘い、匠である源田を見習えと。

うわ野上に褒められるなら俺も頑張ろうかな、褒められれば伸びるよ俺。

・
・
・

気付けばタイタニックの話になっていて、話半分に手を動かしていると視界の端で野上が立ち上がるのが見える。ペットボトルがあるのを無視してよたよたと歩きながらなんか言ってる、何？彼女？は？

源田の返事を聞いた野上が後ろに倒れるので支えてあげる。
話聞いてなかったけど源田に彼女がいることにびっくりしている流れだろう。多分。