【メンズ校】Amour à l’infini【男主】 (ページ31)

今日:7 hit、昨日:18 hit、合計:50,955 hit

4-1 ページ31

野上がまた新しくイカダ…2号機の設計を練ったらしい。
俺が座ってるところに鞄を叩きつけて、横に腰を下ろした野上は俺を気にすることなく話を続けている。

足を広げて座るからこちらまで野上の膝が占領してきてるが、俺としては身体が触れ合うからむしろありがとうの気持ち。これも俺に気を許してくれているサインなのかもしれない。知らんけど。

野上「前回のは6人乗り想定。だが今回は船体の美しさも加味し、2人乗りにしようと思う」
花井「へ？2人？2人しか乗れないの？」
野上「それには理由がある」
牧「でも…全部没収されちゃったじゃん、ペットボトル」
野上「問題ない…行くぞ」

野上が立ち上がって歩き出すが、鞄は俺の膝の上。回収する素振りもないから俺を荷物持ちにする気だろう。
前は持つよって言っても盗まれたら困るって拒否してきたのに、変わったなあ野上。

何も把握してない牧主税を置いて野上の後ろについて学校へ向かう。

立ち止まって向こうの様子を確認してる野上に後ろからお腹に手を回して抱き着くと肘鉄を食らった。

神木「うわ痛そ～…」
野上「何してんだお前は！」
『密着』
野上「そういうことを聞いてるんじゃない！」

まだ抱き着くのはNGだったので大人しく肩に手を置いて一緒に様子を窺う。
俺の肩にやけにフランクな同級生が手を置いてきてるが、この際気にしないでおく。こいつが野上に触れるよりマシだ。

人目を憚りながらゴミ置き場にクーラーバッグを抱えながらやってきたうるさい先輩。
バッグから大量のペットボトルを捨て、挙動不審のまま去っていった。

所持品検査で没収されたペットボトルの処理を丸投げされたうるさい先輩の考えそうなことを利用して、そのペットボトルで2号機を作ろうという魂胆なんだな。