【メンズ校】Amour à l’infini【男主】 (ページ28)

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溜めていたペットボトルがごっそりとなくなったらしい。
その件をゆっくり噛み砕く時間がないまま所持品検査の予告が下される。

次々と起こる出来事に休む間もなく、生徒たちが慌てて部屋に戻っていくのを見ながら自室へ戻った。

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自分のパーソナルスペースを荒らされるのは本当に不快だ。

そもそも自室に踏み込まれるのが嫌なのに、この人達はズカズカと入り込んで。
古臭い仕来りとルールのせいで全部捨てることになる。

「お前…これ以外ないのか？」
『ないです』
「隠してもなさそうだな」
『そんな面倒なことしません』

最低限のものしかない部屋。ベッドと机と椅子だけ。
本当はベッドだけでいいのに、机と椅子は勝手に備えられていた。学生の本分は勉学だからだ。

豚箱を馬鹿にしてるのに、俺の部屋のほうがよっぽどそれに近しい。

　

野上、あのAVどうしたんだろう。
騒動が収まるまで何をする気にもならなくて、ベッドに沈んで眠りについた。

　

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なくなったペットボトルは花井衛の部屋に全部あったのだという。
人為的なものだろうが、誰がやったのか、どうしてこうなったのか、何のために。
様々な疑問が残ったまま、当事者を疑うことはなく全員が不思議そうにしている。

野上は花井衛には隠し事があると確信があるようす。
まああながち間違いじゃない。

所持品検査の時に部屋にいたかどうか確認してたけど、あれはいなかったのを知っていたから尋問してんだろうな。

そんな野上は案の定AVを回収されたみたいで、そっちにやきもきしてるみたいだけど。