なにわの白②【男主】 (ページ20)

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嶺亜くんと後日談ページ20

先日7 MEN 侍のライブを見学しに行った。Lil かんさいももちろん行った。
シアタークリエなんていつぶりに行っただろうか、自粛期間とかあったから本当に久々。

まあそれを知った浮所から鬼電がかかってきたから、今度から東京Jr.の見学行くときは黙っておこうと思った。

　

嶺亜「この前は来てくれてありがとうございました！」
『あんたが敬語使うの気持ち悪いな…』
嶺亜「そんなこと言わないでよ」

後輩だけどタメで話す間柄の中村嶺亜。
学年は違うけど同じ97年生まれでなにかと縁があって連絡先を交換した。

昔は可愛かったが、今は生意気と言った方がしっくりくる。
こいつの俺に対するあざとさはわざとっぽくて、毎度ツッコむのがお決まりになってしまっているが、それが嶺亜的に楽しいらしい。わからん。

嶺亜「本当はさ、Aの曲やりたくて」
『へー、ありがとう』
嶺亜「そしたらダメーって言われて断念」
『なんで？やってええのに』
嶺亜「わかんない。ダメなんだって」
『ちなみに何を？』
嶺亜「The end of the end」
『うわー………それは、上も止めるわ』

　

『The end of the end』
2015年の終わりに作った自作の曲。
ブラックミュージックに近い、ちょっと複雑なコードでライブではダンスナンバーにしてた。
知ってる人は知ってるくらいだし、ソロコンでやってたから関西のライブではやったことなかったけど。

　

嶺亜「バンドでやりたかったんだ」
『…しかもそっち。関西じゃみんな口にしないのに』
嶺亜「忘れられないよ。もちろんダンスもかっこよかったけど、あれをバンドで披露した関西が強く見えた」

だから俺達もやりたくて。そう言った中村の瞳は意志の強い色だった。
このダンスナンバーを1度だけ、バンドで披露したことがあった。

やらなくなったんじゃなくて、やれなくなった。
正門、小島、小柴…そして佐野。
あの時はみんな終わるなんて思ってなくて、今度はもっとこうしたいなんて話したりもした。

なにわ男子の結成で、次にあるはずだったソロコンは実現していないのだ。
そのままAぇ! groupも結成され、ますますやる機会なんてなくて。

『それのバンドスコア残ってるよ』
嶺亜「え」
『あげる。好きにアレンジしてええし』
嶺亜「出来るかな」
『これやりたいって後輩他におらんと思うし』
嶺亜「絶対見に来てね」
『まずは許可下りるかやんな。俺からもやんわり言っとくわ』

　

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時期と曲名でどんな曲かはお察し