なにわの白③【男主】 (ページ4)

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◆Da non credere* ページ4

※Sei dolce e rischi di cadere つづき
※西畑side
※お下品なのでR15(＝*)
※イメージ崩したくない方は読まないでください

　

　

Aがananに特集を組まれると知ったのは、ファンと同じタイミング。情報解禁の時だった。
多分みんなそうだ、周りもざわついていた。

また前を行ってしまったなって思った。

やっぱり事務所はAを個人で推していきたいんだろうって。だったらなぜKinKanメンバーに選ばれたのかって謎が残るけど、それがなかったら俺はAとは親密になんてなれてないから余計な詮索はしないでおく。

Aのおかげで、各メディアで関西ジャニーズJr.の認知度が保たれている。この人がいなかったら今頃、もっと酷く廃れていたと思う。焼野原でも唯一綺麗に光っていたのはAだから。

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これがファンの言う"はやく手元に欲しい"という感情なんだろうな。
前売りしてる本屋に行って、雑誌を手に取った。周りに黙ってるけど、Aが載っているものはいつも買って保管している。俺もイチファンであって、疚しい感情はない。多分。

さっさと家に帰って、部屋に入る。
今日が1日オフでよかった。たまたまなのか、神様の気遣いなのかはわからない。

深呼吸して、頁を開く。パラパラと捲って特集部分を探す。
自分の反射神経が良いことが裏目に出て、Aを視界に入れた途端思わず閉じてしまった。

「なにいまの…かっこよすぎやろ……」

白いスーツで身を飾ったAは、妖しい雰囲気を纏っていて、いつもと印象の違う目にかかる流れた前髪の間から覗く瞳がギラリとこちらを見ていた。口元に置かれた指はとても綺麗で、落ち着いた色味であるスタイリングに映える赤い紅が非現実的な異質さを醸し出していた。

まるで、この世のものではない人工的な造形。この人は、こんな雰囲気ですらモノに出来てしまうんだ。普段とは違った派手な装飾類はとても似合っていて、素材が良さを潰さずにメイクもセットも完成されていた。