なにわの白③【男主】 (ページ18)

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今日は関西ジャニーズJr.に新しく出来たグループ『Lil かんさい』の代表ともなるだろう曲の打ち合わせ。
初めて、Lil かんさい本人達にお披露目とのこと。

　

『大倉くんと横山くんがね、曲を作らないかって言ってくれて』

ソロ曲はもちろん、関西ジャニーズJr.に曲や振付などを提供することが多かった間宮。
与えられるのを待つくらいなら自分で作ればいいという気持ちもあったが、元々音楽が好きな間宮は積極的に音楽活動をしていた。
取材中、合間に思いついたメロディーや歌詞をメモしているところを見ることも多い。

『…なにわ男子として上手くやれてないのバレてたんでしょうね。僕には音楽が必要なのに、それを自分で封印して。これからは関西Jr.だけじゃなくて、なにわ男子のためにも頑張らなきゃって…だからソロで目立っても意味ないって思ってて』

なにわ男子が出来てから音楽面での個人活動を控えていた間宮。
予定されていたソロコンサートも中止した。
武器の一つである楽器も辞めて、なにわ男子らしくキラキラアイドルを目指して歌やダンスばかり練習していた。

これが初めてのグループではない。
KinKanとして数年間、グループで活動していたこともあった。

自分だけが目立ってはダメだと、アイドルとしてのライブはグループでの活動のみ。
演技やバラエティーで世間になにわ男子の名前を広めることに徹していたのだ。

　

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大倉「Aは抱えすぎやったから、誰かと分け合って欲しかったんですよ」

そう言ったのは、なにわ男子のプロデューサーでもある大倉。

「一人だと潰れそうで、支え合える仲間に頼ることをしろって思って。でもなにわに選んだの間違いだったのかなって、後悔したこともあった」

間宮がLil かんさいに稽古をつけているところを見守っている大倉は、安堵の表情。
一緒にいた横山もあいつ良い曲作るんすよ、と自慢気だ。

　

「だって自分が一番好きな音楽を捨てるなんて思わないじゃないですか。忘れてました、あいつ馬鹿なんですよ。自分を犠牲にしてでも関西を守るっていう意識がずっとあるんです」

「なにわが出来て、自分の立ち位置を瞬時に理解したんでしょうね。広告塔になろうとして、これはなにわに必要ないって決めつけて捨てたんですよ」

「誰にも相談しない強がりなところ、直してほしいんですけどね」