【メンズ校】Amour à l’infini ③【男主】 (ページ8)

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「え、それってつまり」
『はい。そういうことになります』
「のりり～ん！！」

花井の部屋、家主に思い切り抱きしめられる。
野上以外にされても意味ないと思ってたけど、悪くないな。これが友情パワーなのかもしれない。

桃井もそわそわしてるので花井をそのままにした状態で腕を広げると飛び込んでくる。
孫のような気持ち。なんだか嬉しいなあ。

　

何事もなく点呼にいたおかげで周りは俺が戻って来たという感覚がないまま朝を過ごした。
牧主税だけは何かを言いたそうだったが、隣の野上が平然をしてたから自分が変だと思っていたらしい。

その後食堂に行けば全員に驚かれ、教師までもがびっくりしていたのでそういえば戻ってきた報告を結局してなかったなと思い出し、その場でした。もちろん怒られた。

神木や源田には力強く背中や肩を叩かれ、終いには肩を組まれた。暑苦しい。
うるさい先輩は遠くから大声で走ってきてタックルしてきたが、野上が俺の首根っこを引っ張ったので代わりに桃井がそれを受けていた。可哀想に…。

そんなこんなで普通に学校に戻ってきた俺は、野上の様子を見て確信付いた花井に連行されて今に至る。

雑ダイジェスト。
結局俺は野上との思い出以外、ざっくりしか思い出せないらしい。

　

花井「嬉しいよ僕！やっと！やっと！」
『二人ともなんか、ありがとう…』
桃井「どっちから告白したの」
『へ？あ、実は…』

戻って来たときに野上が部屋にいたからそのまま和解したこと。
その場で好きと言ったこと、野上に好きと言われて嬉しかった話をした。

でも好きと言っただけで正式に付き合ったかはわからないし、野上が俺と恋人になりたいのかもわからない。
野上って俺にどうしてほしいんだろうという素直な悩みを打ち明けた。

花井「のがみん意外と単純だし、付き合ってると思ってるんじゃないのかな？」
『やっぱりこれ付き合ってる？のか？』
桃井「馬鹿なの！？それ以外ないでしょ！」
『や、ほらデート。デート先かなって』
花井「そもそも2人は最初から順序が狂ってるんだからそんなのあとでいいの！！」
桃井「さっさと告白してこい！」

　

呼び出したのはそっちなのに、部屋から追い出される。
挙句の果てには向かいの野上(と牧主税)の部屋の扉をこじ開けて押し込められる。

もちろんそうなったからには部屋にいた2人はポカンとしてて、俺は手をあげて挨拶するくらいしか出来なかった。