桃×青 JW _3

鈍感×恋愛偏差値0 桃×青@リク ページ24

弦×ガク マシュマロ様@リク
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ガク*







僕には、みんなからすると、かなりちっぽけかもしれない、悩みがある。それは、




恋人を下の名前で呼べないこと。







｢げ、げ、げ、げ…｣



｢なに。｣



｢げ、げ、げ…っ！…玄関の鍵閉めたっけ〜っ!?｣



｢はぁ？何言うとるんじゃ、｣



｢い、いやなんでも…。｣







マオたちはすんなり下の名前で呼べたんだけど、どうも館林くんだけ呼べない。



てゆうか！げ、弦やなんて…。恥ずかしくて呼べないよ!!
敬語も怪しいとこなのにっ…。





どうしたらいいんだろ、下の名前で呼べるようになって、もっと館林くんと距離を縮めたいのに。





時々、本当にカップルなのかなって不安になってしまう。
館林くんモテモテだし、昔は女の子が彼女だったらしいし…。






にしてもなんで僕なんかを選んでくれたんだろう。

この世の中、可愛い子で溢れかえってるし、館林くんの容姿なら選び放題なのに、わざわざこんな地味で童 貞の僕を選ばなくたって…。







｢おい、なに考えとるんや。｣



｢ふぇっ？あ、いや何も無いよ。｣







どうしても不安が頭をよぎってつい目を逸らしてしまう。こんなことしたってなにも伝わらないのに。









｢弦って呼べ。｣



｢…え？｣



｢いいから、弦って呼べ。｣



｢きゅ、急に!?｣



｢ったりめぇや。早く。｣







え、えぇえ!!唐突過ぎないですか！







｢早く言わんと、ここでキスする。｣



｢は、はぁぁあ!?｣







どうしよう！館林くんもなかなかのクレイジー!!マオ並だよ!!




で、でもこれも何かのチャンスだよね。(?)
夢にまでみた呼び捨てが出来ると思えば！







｢げ、げ、げ、げ…｣



｢…なんや、あと一文字だろーが。｣



｢げ、げ、げ、げ、げ…！

…げんっ！｣



｢お、｣



｢あ、あ？あ…？｣







今、呼べた…？







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