狼人間.23 ページ23
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｢藤井くん、なんでここに、｣
｢Aが1人でどっか行くわけないやろ。いっつも俺とおるんに。｣
あぁ、もうなんでそんなこと言っちゃうの。
せっかく三日月さんのご機嫌取りしてたのに。
なんでそんなこと言っちゃうの。
もっと好きになっちゃうじゃんか。
｢流星くんっ！私とこの子、どっちがいいわけ!?｣
だからなんでさっきから彼女みたいなの、なんて言葉をまた飲み込む。
だってその分、藤井くんが言い返して私には言う言葉もなかったから。
｢そんなん、Aに決まっとるわ。
お前みたいな毎日香水やら濃い化粧で作った顔のやつ嫌いやねん。
あと、俺の好きなやつに手出すやつはなおさら嫌いやわ。｣
｢なっ…！｣
三日月さんは余程ショックだったのか泣きながら走っていった。後ろにいた女の子たちもその後をついていく。
｢藤井くん、｣
｢流星｣
｢え？｣
｢流星って呼んで、呼ばんと無視する。｣
言い訳の付け方が小学生だなんて思うけど、それよりもさっきの言葉で頭が埋め尽くされてるから。どうだってよくなる。
｢じゃ、じゃあ、流星…。｣
｢なにー？｣
にこにこ笑顔で振り向いてくれる藤井くん。じゃなくて、流星。
木漏れ日の隙間からやってきた太陽たちの光でもっと輝いて見える、
そんな人に好きって言ってもらえた。それだけでも生きていけそう。
だけど余韻に浸るだけでは前には進めない。
もしかしたら嘘なんて場合もあるかもしれないじゃないか。
｢あ、の、さっきのやつ、は…｣
｢ん？さっきのやつ？｣
｢好き、ってやつ…｣
真っ直ぐにその綺麗な目で見つめられて動けなくなる。もう、なんでそんなカッコイイの。
｢ふふ、驚いた？言っとくけど本気やから。
考えといてな？A。｣
だからなんでそんなこと言っちゃうの。
この天然リアルイケメン狼めっ。
あれ…、褒めてる…？
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のぞみ - ありがとうございます。 (2018年6月9日 18時) (
レス) id: 432bb1cd17 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - ありがとうございます！さっそく読みました♪延長、楽しみにしてます！ (2018年6月9日 18時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
もりゅう(プロフ) - のぞみさん» いつもありがとうございますm(_ _)m出来る限り早く書き上げます！ (2018年6月9日 18時) (レス) id: fa38ddbb98 (このIDを非表示/違反報告)
もりゅう(プロフ) - 有香さん» リクエスト本当にありがとうございましたm(_ _)m (2018年6月9日 18時) (レス) id: fa38ddbb98 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - いつも読ませていただいています。流星くん甘々が見たいです。 (2018年6月9日 17時) (レス) id: 432bb1cd17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりゅう | 作成日時：2018年4月15日 1時
