狼人間 【青】

狼人間.13 ページ13

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｢えっ、え…？
ど、どうゆうこと？狼の子どもってこと？ハーフ？｣



｢んー、まぁクォーターってとこやな。
おかんが人間でおとんがハーフやねん。｣



｢喋ったっ…!!｣







狼って喋れるのか…!!
って元は人間なんだからそうなのか。







｢このことは初めて会った時からAだけにしか言わんつもりやった。｣



｢え…？どうして？｣



｢なんかおとんが1人は理解者作っといた方がええって、Aが1番口固そうやったから。｣







私だけが知る藤井くん…。
私が藤井くんの唯一の理解者になれるってこと…？







｢え、こんな私でいいの…？逆に。｣







そう言うと狼さん、もとい藤井くんが笑った。







｢当たり前やん。俺が選んだ人なんやから。笑｣







胸の奥がきゅんと音を立てる。
何今の。かっこいい、かっこよすぎる。


相手は狼の姿をしてるのに、藤井くんの姿を思い起こすとさらに嬉しくなる。




私、やっと気づいたかもしれない、この気持ちが一体何なのか。









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