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「 今日の月は綺麗やな。 」
文化祭の準備で帰りが遅くなった日。
私と忍足侑士くんはそこまで仲良くもなく、席が近くなった時に少し話すぐらいなのだが、たまたま帰りの時間と帰り道が同じだったせいで一緒に帰っていた。
多分、話すことが無かったから、"月が綺麗だ"なんてそんな話をしたんだろうけれど、
噂では彼は恋愛小説や恋愛映画が好きだと聞く。
"え?もしかして?...そうなの?"なんてそんな馬鹿なことを考えていると、忍足くんが
「ほな、俺こっちやから」 と声を掛けてきた。
"え、ああ。うん、遅くまでお疲れ様。おやすみ" なんて言うと、彼は少し微笑んで
"牧原さんもおつかれ、おやすみ。"と言ってきた。
馬鹿で愚かな私はその日から忍足くんの事を過剰に意識し始めてしまったのだ____。
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作者名:ひまり | 作成日時:2019年10月17日 20時