雪だるまの紅一点は少々腐っている様です。

５歳児 ページ12

水side

今日は番組収録で、私としょっぴーの二人で出演させて頂く。
何故かというと二人でドラマに共演させて頂きその番宣で。
番組は盛り上がって無事収録を終え、二人で楽屋に向かう途中。
本当にたまたま通ったら近くで二人の男性のスタッフさんが話をしていた。
私達には気付いてないらしい。

『ジャニーズに女の子って何でだろうね』

『さぁ、コネか身体でも売ったんじゃない？』

『あぁそんなんだったら俺も抱きたいー』

『お前は無理無理』

あははとスタッフさんの間で笑いが起きている中、私のお隣でなんだオーラを感じる。良くない事が起こりそうで咄嗟に腕を掴み楽屋に急ぐ。

「しょっぴー？ほら、行くよ」

「ちょっ、」

「ほらほら、よしよし」

「…はぁ」

黙って連れてかれるしょっぴーは恐らく、何か言いたかったみたい。
楽屋に入った瞬間不機嫌モード丸出しでふてくされいた。

「…なんで言い返さないんだよ」

「もう、そんなの分かってるでしょ？朝ガム踏んだからって、そんなぷんぷんしないでよー」

「そんなんじゃねーし！」


「まぁ、そう見えるのも仕方無いと思うし。でもさ私には私を好きで応援してくれる人が居るから。私をたった一人でも好きでいてくれる人がいるならその人の為に頑張りたいもん。だから、あんなの気にならないよ。
でもありがとう。私の為に怒ってくれて。
私は幸せ者だね」

「…おう」

「でも、しょっぴーがいくら5歳児だからって朝ガム踏んだ位でそんなぷんぷんしてたらダメだよ」

「…今の感動を返せ。本当に」

「何故だ、解せぬ」

その後不機嫌モードを延長していたので、飲むヨーグルトを買ってあげました。

「でも本当にガム吐いた奴は出てきて欲しい」

「なんで？」

「ガムを地面に吐き捨てた後の影響と俺の思いを淡々と述べた後、謝ってもらう」

「やっぱり、踏んだ事めちゃくちゃお怒りじゃん」


終われ

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