緑谷の恐怖 ページ6
僕はそのとき、夕飯を食べてたんだっけ。師匠が作ってくれたメニュー。
「出久、大変なことになってるよ！」
テレビの画面には、映画のような映像が流れていた。もちろん現実だ。
そこに、見覚えのある女の子が、一人、混乱のなかで敵と相対していた。
相手にダメージを与えられたのか、傷だらけだった。
遠巻きに見守る市民たち。彼女はこう言った。
「大丈夫です！私が何とかしますから、皆さんは逃げてください！」
そして笑った。
まるで、本物のヒーローのように。
《見てください！信じられません、女の子が一人、敵と戦っています！ヒーローの到着が遅くなってしまっているようですが、彼女だけでも倒せるかもしれません！》
カメラがズームしていく。
その女の子―僕の幼馴染、Aちゃん―は、制服のポケットから、リボンを取り出した。ツインテールの髪型を崩し、その赤いリボンでポニーテールにする。
そして、幼い頃、僕を守ってくれたときのように、大きく飛び上がった。
「Aちゃん！」
「出久、………あれ、………Aちゃんなの………？」
「そうだけど………」
「危ないよ、あの子。相手、指名手配犯………！」
嘘だ。
指名手配犯だと言われたその敵は、罪のない人々を何人も殺してきた凶悪犯だった。
そんな人に、中学生の女の子がかなうわけない。
大切な人を失うかもしれないと、思った。
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ルナ(プロフ) - 鈴木美妃さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 9d1b105660 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年8月5日 21時) (レス) id: 6d5e66c80d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2018年7月16日 17時
